マイコラスは移籍1年目でエース級の活躍
今季からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラスが絶好調だ。ここまで17勝(4敗)をマークし、ナショナル・リーグの最多勝争いでは2位タイ。また、192.2回はチームトップの数字でもあり、防御率は2.94とまさにエースとして存在感を発揮している。
これまで140奪三振と投球回数に対して奪った三振の数は多くないが、与四球数が29個でBB/9(1試合あたりの与四球数)も1.35と、ナショナル・リーグだけでなくMLB全体でもトップの数値を記録。また、HR/9(1試合あたりの被本塁打数)も1.0を切る0.75となっており、与四球と被本塁打数の少なさがここまでの好成績の要因と考えられる。
投球だけでなく打撃面でも非凡な才能を見せており、今季は既に2本塁打を記録。投打に渡る活躍でチームを引っ張っている。
チームは同地区のブルワーズ、そしてロッキーズらとワイルドカードを争っており、ポストシーズンへの出場も十分にありえる。1発勝負のワイルドカードゲームでマイコラスが先発のマウンドに上がるかもしれない。
<マイコラス成績>
31試合/17勝4敗/192.2回/140奪三振/防御率2.94
【カージナルス公式Twitter】マイコラスの本塁打
規定投球回に到達目前の元西武・ルブラン
2015年に西武でプレーしたウェイド・ルブランは、今季マリナーズで先発ローテーションを任されている。ここまで31試合(先発では26試合)に登板し8勝5敗、防御率3.55はキャリアハイだ。投球回数も157回となっており、自身初の規定投球回到達も目前。
9月に入ってから未勝利なところは気になるが、防御率2.53と巡り合わせが悪いだけだ。残りの登板は1試合が濃厚。最後の登板で規定投球回に到達し、白星で終わりたいところだ。
<ルブラン成績>
31試合/8勝5敗/157回/124奪三振/防御率3.55
来季の契約も手にした元阪神のオ・スンファン
2014年、2015年と2シーズンに渡り阪神でクローザーを務めた呉昇桓(オ・スンファン)はメジャー3年目を迎えている。
今季はブルージェイズで開幕を迎えたが、7月にロッキーズへと移籍する。本拠地がバッターズパークとして名高いクアーズフィールドだけに苦戦が予想されたが、大幅な成績悪化は見られていない。移籍後22試合に登板し、防御率2.84は優秀と言ってもいいだろう。
また、ブルージェイズ在籍時の48試合と合わせ、今季の登板が70試合になったことで来季の契約は自動的に延長となった。来季もロッキーズのユニフォームを着て戦うことになりそうだ。
<オ・スンファン成績>
(ブルージェイズ)48試合/4勝3敗2S/47回/55奪三振/防御率2.68
(ロッキーズ)22試合/2勝0敗1S/19回/20奪三振/防御率2.84
(合計)70試合/6勝3敗3S/66回/75奪三振/防御率2.73
元DeNAのグリエルはアストロズのレギュラー
野手では2014年にDeNAでプレーしたユリエスキ・グリエル(アストロズ)が、一塁をメインとした内野全般で起用されている。打率は2割台後半をキープ。本塁打数は昨季の18本から13本と減少し、OPSも.817から.756と下がっているがレギュラーとして戦っている。
2020年までの契約を結んでおり、あと2年はプレーすることが濃厚。現在34歳と決して若くないグリエルだが、衰えに負けず来季以降も結果を残してくれることに期待したい。
<グリエル成績>
133試合/打率.291/13本/85打点
※数字は現地2018年9月25日終了時点