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【動画あり】モリーナも来日 日米野球MLBチームのメンバーが一部発表

2018 9/12 07:00勝田聡
ヤディアー・モリーナ,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

チームを率いるのは現マーリンズ監督マッティングリー

今秋11月、2014年以来4年ぶりに日米野球が開催される。日本代表は菅野智之(巨人)、山﨑康晃(DeNA)、菊池涼介(広島)、秋山翔吾(西武)、柳田悠岐(ソフトバンク)、筒香嘉智(DeNA)の6人がすでに発表済み。そして、気になるMLBオールスターチームも9月10日に一部メンバーが発表された。

まずチームを率いるのはマーリンズの現役監督であるドン・マッティングリーだ。マッティングリーは現役時代ヤンキース一筋でプレーし、通算2153安打をマーク。首位打者、打点王のタイトルに加え、ゴールドグラブ賞を9度受賞しており、守備にも優れていた名選手だ。攻守にわたって活躍したこともあり背番号「23」はチームの永久欠番になっている。現役引退後はコーチを経てドジャースの監督を5年(地区優勝3度)、そして2016年からはマーリンズの指揮を執っている。

扇の要はおなじみのモリーナ

扇の要を任されたのはヤディアー・モリーナ(カージナルス)だ。カージナルス一筋で今シーズンが15年目となるベテラン捕手はプエルトリコ代表として4度のワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)に出場している。2013年に行われた第3回WBCの日本戦で重盗を防いだことでもおなじみだろう。

打撃も優れているが、やはり特筆すべきは肩だ。矢のような送球でしばしば走者を刺している。また、日本戦で見せたように冷静な状況判断を行うことに長けており、手強い相手だと言うことは間違いない。

【モリーナの強肩】

内野手は昨季の盗塁王・メリフィールドら4名

内野手はホイット・メリフィールド(ロイヤルズ)、カルロス・サンタナ(フィリーズ)、エイウヘニオ・スアレス(レッズ)、クリス・テーラー(ドジャース)の4名が選出された。

メリフィールドは昨シーズンの盗塁王でもあり、俊足が売りだ。今シーズンもすでに31盗塁をマークしており、現時点でアメリカン・リーグの盗塁ランキングでトップを走っている。今シーズンは打率.302と打撃も好調でキャリア初の3割超えを目指す。

四球を多く選び高出塁率を誇っているスイッチヒッターのサンタナも見逃せない。今シーズンからフィリーズに移籍したがそのスタイルは変わっておらず、打率.230ながら出塁率は.351と選球眼は健在だ。また、3年連続20本塁打以上を記録しており、長打力にも注意が必要だ。

強打の三塁手として選出されたのがスアレスだ。2016年から3シーズン連続で20本塁打を超え、今シーズンは初めての30本塁打に到達。打点も100の大台に乗せキャリアハイの成績を残すことになりそうだ。

昨シーズンのナショナル・リーグチャンピオンシップでMVPに選出されたテーラーも来日する。2016年まで通算1本塁打だったが、昨年21本塁打を放ち開花した。また、守備では二塁、遊撃、中堅、左翼と内外野問わずに水準以上のプレーをみせるユーティリティープレーヤーでもある。日米野球でもその他の選手の選出状況によって守備位置は変わりそうだ。

【スアレスの本塁打】

超新星のロナルド・アクーニャJr.もやってくる

外野手はロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、リース・ホスキンス(フィリーズ)、クリスチャン・イエリチ(ブルワーズ)の3名が選出されている。

アクーニャJr.は今シーズン4月にメジャーデビューを果たした新人だ。史上最年少で5試合連続本塁打を記録し、ここまでに25本塁打をマーク。今シーズンのナショナル・リーグ新人王の最有力候補でもある。近年、低迷が続いていたブレーブスの希望として大きく取り上げられている存在だ。

昨シーズン彗星の如く現れたのがホスキンスだ。わずか50試合に出場ながら18本塁打を放ち注目を浴びた。今シーズンもすでに30本塁打に到達しており、昨シーズンの本塁打量産がフロックではないことを証明している。

イエリチは昨シーズン、イチロー(現マリナーズ会長付特別補佐)とともにマーリンズでプレーしていたことでも知られている。今シーズンはブルワーズに移籍し打率.318、28本塁打、86打点を記録。OPS.938もキャリアハイとなっており、ちょうど旬の時期と言えそうだ。

豪華なメンバーが揃うことになりそうな11月の日米野球。これから発表される追加メンバーも待ち遠しい。

【アクーニャJr.の本塁打】


【MLBオールスターチーム出場予定選手】
<捕手>
ヤディアー・モリーナ(カージナルス)
<内野手>
ホイット・メリフィールド(ロイヤルズ)
カルロス・サンタナ(フィリーズ)
エイウヘニオ・スアレス(レッズ)
クリス・テーラー(ドジャース)
<外野手>
ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)
リース・ホスキンス(フィリーズ)
クリスチャン・イエリチ(ブルワーズ)

※数字は現地2018年9月9日終了時点