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【動画あり】日本人選手のポストシーズン出場の可能性は?

2018 9/11 07:00勝田聡
大谷翔平,MLB,ポストシーズン
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Ⓒゲッティイメージズ

エンゼルスのポストシーズン出場は絶望 見据えるのは来シーズン

大谷翔平の所属するエンゼルスは開幕から好調で、一時は首位にも立っていたほどだ。しかし、シーズンが進むにつれ、大谷をはじめ故障者が続出し、ポストシーズン進出は絶望的となっている。そのため夏の移籍市場で、来シーズンへ向けて主力選手を次々に放出した。

大谷の初本塁打時に行われたサイレントトリートメントで、大谷に抱きつかれて一番早く笑ったイアン・キンズラーはレッドソックスにトレード。正捕手のマーティン・マルドナードも同地区のアストロズへと働き場所を変えた。

これは事実上の終戦宣言でもあり、来シーズン以降の巻き返しへ向け力を蓄えている状態だ。

そんな中、9月8日(日本時間9月9日)の試合で足を打撲した大谷。翌日の試合では快足を見せていたが、足の様子が気にかかる。しかし打者としてどのような結果を残してくれるのか。

また、田澤純一もメジャー昇格を果たしており、今後の登板に期待がかかる。

ポストシーズン出場が絶望的なエンゼルスだが、残り試合での選手たちの活躍に注目したい。


【MLB公式Twitter 大谷の本塁打】

田中の投球は見られるか? ヤンキースは現在地区2位

ヤンキースの田中将大は9月7日(同8日)のマリナーズ戦で今シーズン11勝目をマークし、自身2連勝を達成。防御率も3.61と優秀な数字に戻ってきた。その田中が所属するヤンキースはここまで勝率6割を超える強さを誇っているが、上には上がいる。

同地区最大のライバルであるレッドソックスが驚異的なペースで首位を走り、ゲーム差はなんと「8.5」。残りは20試合ほどしかなく、逆転優勝は現実的ではない。ワイルドカードでのポストシーズンを目指すことになる。

現時点ではアメリカン・リーグのワイルドカード争いでヤンキースは首位を走っており、出場はほぼ間違いない。ワイルドカードゲーム(ワンデープレーオフとも言う)に勝利し、ディビジョンシリーズへと駒を進めたいところだ。

ワイルドカードでのポストシーズン出場となれば、ワイルドカードゲームではなくディビジョンシリーズ初戦の先発が濃厚だ。ポストシーズンで田中の投球が見られるだろうか。チーム状況から目がはなせない。


【MLB公式Twitter 田中対大谷】

ドジャースとダイヤモンドバックスは優勝争い中!

ドジャースの前田健太とダイヤモンドバックスの平野佳寿はナショナル・リーグ西地区でしのぎを削っている。

両選手の所属するドジャース、ダイヤモンドバックス、そしてロッキーズを加えた3チームが2.5ゲーム差以内で地区優勝を争っているのだ。優勝を逃しても、ワイルドカードでポストシーズン進出の芽はある。しかし、現時点では中地区のブリュワーズ、カージナルスがワイルドカード争いで一歩前に出ており、優勝できなければ先に進むことができない可能性も高い。

前田、平野ともに中継ぎとしての貢献度が高く、チームからの信頼も厚い。そのため、今後も重要な局面を任せられることになるが、それだけに失点がそのままチームの命運を左右することにもなりかねない。緊迫した場面において、好投を続けることができるだろうか。体力面だけではなく精神面でもタフさが求められることになりそうだ。

ダルビッシュ不在のカブスは中地区首位キープ

今シーズンの登板回避が決まったダルビッシュ有が所属するカブスは、ナショナル・リーグ中地区で首位を走っている。しかし、2位ブルワーズとのゲーム差はわずかに「2.5」。残り試合数は両チーム20試合ほどとなっており、まだまだ安全圏内にいるとは言えない。今後の展開次第ではワイルドカードからのポストシーズン出場もありえるだろう。

このように日本人選手の所属するチームはエンゼルスをのぞき、ポストシーズンへの出場権を賭けて終盤戦を戦っているのである。これから迎えるであろう大一番に日本人選手たちも本来の力を発揮してくれることに期待したい。

※数字は2018年9月9日(現地)終了時点