田中がメジャー3度目の完封勝利
7月24日(日本時間25日)のレイズ戦に先発した田中将大(ヤンキース)は圧巻の投球を見せてくれた。4回まで1人の走者も許さないパーフェクトピッチング。5回先頭打者に安打を許し、続く打者には死球でピンチを招くが1死後に併殺打で切り抜けた。その後はピンチらしいピンチはなく9回を被安打3、与四球1でメジャー移籍後では3度目の完封勝利となった。これで今シーズン8勝目(2敗)となっている。
チームはトレード期限を目前に控え、ブルージェイズからJ.A.ハップを補強した。エースのルイス・セベリーノ、そしてハップとともに首位のレッドソックスを追いかけたい。
田中が快投を繰り広げた同日、前田健太(ドジャース)もフィリーズ戦で先発登板を果たした。この試合で前田は6回1失点と好投を見せるが、7回につかまってしまう。4対1と3点リードで迎えたが、無死から連打を許し1点を失うと、走者をひとり置いて二死後に1発を浴びこの回3失点。4対4の同点に追いつかれてしまい、この回でマウンドを降りることとなった。この試合で前田は7回4失点、被安打6、与四球0、奪三振7の内容で勝ち負けはつかず。試合は延長16回サヨナラ負けとなっている。
大谷は16打席無安打と苦しむも1発を放つ
野手としてのみ試合に出場している大谷翔平(エンゼルス)だが、この週は苦しんだ。途中、16打席無安打を記録するなど24打数3安打で打率.125と低迷してしまう。しかし、そのなかでも7月25日(同26日)のホワイトソックス戦では本塁打を放ち存在感を見せた。
投手としての調整も進んでいる。7月28日(29日)にセットポジションからのキャッチボールを行った。まだ、投球練習の段階ではないが徐々に強度を上げており、右肘は順調に回復しているようだ。しかし、焦りは禁物。万全な状態でマウンドに戻ってくることを期待したい。
平野は3試合に登板し無失点
連続試合無失点記録が途絶えてから失点が続いた平野佳寿(ダイヤモンドバックス)だが、この週は3試合に登板して全試合無失点だった。7月26日(同27日)、7月29日(同30日)の試合ではともに回跨ぎの起用に応え、無安打無四球と好投をみせている。これで平野は節目の50試合に到達。2勝2敗、防御率2.14と調子を取り戻してきた。
チームはナショナル・リーグ西地区においてドジャースと激しい首位争いを繰り広げている。平野自身はオリックス時代に優勝経験はない。初めての美酒を味わうためにも、この調子で勝利の方程式のひとりとして、チームに勝利を呼び込む活躍を期待したい。
ダルビッシュは痛みが消えた
故障者リスト入りしているダルビッシュ有(カブス)だが、リハビリは順調に進んでいる。痛みがなくなった、というコメントも出しておりホッと一安心と言ったところだろうか。また、チームは優勝に向けコール・ハメルズを補強した。
ダルビッシュとハメルズはレンジャーズ時代のチームメートでもあり、今シーズンはチームをカブスに変えて、ともにワールドチャンピオンを目指すこととなった。
※数字は現地2018年7月29日終了時点