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【動画】絶対に憶えておきたいメジャーの「クローザー」たち

2018 6/13 14:35勝田聡
アロルディス・チャップマン,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

人類最速の球を放つチャップマン

日米問わずクローザーの存在は大きいものだ。リードしている9回に登場する選手は、あたりまえのように相手打者を封じ込め、チームを勝利に導いてくれる。2018年シーズン、メジャーリーグに君臨しているクローザー達をご紹介したい。

まずはキューバ生まれで、ニューヨーク・ヤンキースのアロルディス・チャップマンだ。アメリカに亡命する前のチャップマンは、キューバ代表として第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表とも対戦している。当時は先発で起用されており、敗戦投手となった。

2010年から2015年まではシンシナティ・レッズに在籍し、クローザーへ定着する。タイトルの獲得こそないものの、史上最速となる105.1マイル(169.1キロ)を記録するなど日本でも話題になった。

2016年にヤンキースへ移籍。一時はカブスへトレードされ、その後FAに。2017年より再びヤンキースに戻りクローザーを務めている。今シーズンの大谷翔平(エンゼルス)との対戦では、全球直球勝負でしとめている。その剛速球を見たファンも多いことだろう。

田中将大とチームメートで、人類最速の速球を投げる男・チャップマン。是非憶えておきたい。


【チャップマンの奪三振】

鈴木博志が憧れるキンブレルはレッドソックスのクローザー!

チャップマン以外にも優秀なクローザーは数多くいる。たとえば、ボストン・レッドソックスのクレイグ・キンブレルだ。1988年生まれの30歳で、田中や前田健太(ドジャース)らと同世代。

鈴木博志(中日)が憧れているというキンブレルは、2010年のメジャーデビューから2017年シーズンまでに291セーブを達成し、今シーズンを合わせると既に300セーブに達している。マリアノ・リベラが持つメジャー史上最多の652セーブを超えることができるか、期待がかかる。

日本人所属チームに限定すると、パサンディエゴ・パドレスのブラッド・ハンドとシアトル・マリナーズのエドウィン・ディアスを忘れてはいけない。今シーズンから牧田和久が加入しているパドレスや、イチローや岩隈久志らがいるマリナーズ。日本でもよく報道されている両チームのクローザーたちは、圧倒的奪三振率を誇っている。

2016年からパドレスに移籍し、2年連続で奪三振率(K/9)は11を超えたハンド。今シーズンは13.77と極めて高い数値を記録している。一方ディアスは、メジャーデビューを果たした2016年に奪三振率15.33を記録し、守護神に定着した。今シーズンも35回を投げ56個の三振を奪い、奪三振率は14.40と高い数値を示している。

今回は日本人とも縁がある4球団のクローザーを紹介した。チャップマン、キンブレル、ディアス、ハンドが投げる球はどれも甲乙付け難く、試合終盤に彼らが登板すると相手チームは肩を落とすという。テレビ観戦で日本人選手降板後に、彼らを目にすることがあるかもしれない。


【ハンドのスライダー】

※数字は2018年6月13日終了時点(日本時間)