「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

田中「伝家の宝刀」で大谷から2奪三振〜5月4週の日本人メジャーリーガー振り返り〜

2018 5/28 15:23SPAIA編集部
田中将大Ⓒゲッティイメージズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

冴え渡ったスプリット

5月27日(日本時間28日)のヤンキースとエンゼルスの一戦。当初は田中将大(ヤンキース)と大谷翔平(エンゼルス)の投げ合いが予定されていたが、大谷の登板日が後ろにずれたため実現しなかった。

しかし、大谷は野手として「4番・DH」で試合に出場。メジャーリーグの舞台で初めて田中と対戦することとなった。迎えた1回表の第1打席は2死一塁の場面。初球から2球連続ボールとなるが、そこから田中はカウントを整えフルカウントとなる。勝負の6球目に田中が選んだのは伝家の宝刀スプリット。大谷のバットは空を切り第1ラウンドは三振で田中に軍配があがる。4回の第2打席は四球。6回におとずれた第3打席では3球三振。ここでも決め球はスプリットだった。

大谷は日本時代の5年前の借りを返すことができず、この日の対戦は2打数ノーヒット2三振、1四球と田中が先輩の意地を見せた。試合は3-1でヤンキースが勝利し、田中は今シーズン6勝目(2敗)をマークしている。

【田中vs.大谷】

ダルビッシュ今季2度目のDL入り

ダルビッシュ有(カブス)が今シーズン2度目のDL(故障者リスト)入りとなった。報道によると「右上腕三頭筋腱炎」で重度の故障ではない模様だ。5月20日(同21日)のレッズ戦で移籍後初の白星を挙げ、これからの投球に注目されていた。復帰は最短で6月2日(同3日)のメッツ戦となる。

前田健太(ドジャース)は5月23日(同24日)のロッキーズ戦で自身の連勝を賭けてマウンドに上った。この試合で前田は7回途中無失点の好投を見せ、今シーズン4勝目(3敗)をマーク。今シーズン自己最多となる12奪三振をマークし、被安打はわずか「2」。チームは低迷しているが、前田は好調をキープしている。次回登板予定は中5日で5月29日(同30日)のフィリーズ戦。

平野が10戦連続無失点投球

ダイヤモンドバックスの平野佳寿がスキのない投球を続けている。3試合に登板し3回を投げ無失点。これで10試合連続での無失点投球となり、防御率は1点台に突入し1.93となった。また、23.1回で23奪三振と約1回に1個の三振を奪っていることも心強い。三振が取れる投手として試合終盤を任される存在となった。

パドレスの牧田和久も平野同様に3試合で無失点投球。特に5月27日(同28日)のアスレチックス戦では、メジャー移籍後最長となる3回を投げパーフェクトピッチングを披露。29球で仕留めており、状態を上げてきた。今後は信頼を勝ち取り、勝ち試合でも登板できるようになることが期待される。

故障からの復帰を目指している岩隈久志(マリナーズ)がブルペン投球。復帰の時期は未定だが、順調に回復しているようだ。