「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

大谷メジャー挑戦!正確な球速が明らかに!?

2018 3/10 09:59青木スラッガー
メジャー,大谷,投球
このエントリーをはてなブックマークに追加

札幌ドームのスピードガンは「甘い」?

あくまで一部の野球ファンの間でだが、大谷の球速記録に向けられた疑惑には根拠が2つあった。

ひとつは、大谷が投げる160キロオーバーの直球が「バットにかすりもしないようなボールではない」ということである。比較対象としてよく挙がるのが、若いころの藤川球児(阪神)だ。まだまだ第一線で活躍する藤川(今季で38歳)だが、大リーグ挑戦(2013年~)前ごろまで、阪神の圧倒的リリーフエースに君臨していた時代の直球の威力はものすごかった。

球速はMAXで156キロ。大谷に比べると数字は一段劣る。しかし、とにかくバットに当たらない。特に印象的だったのは2006年のオールスターゲーム第一戦だ。9回から登板した藤川は、先頭のカブレラ(西武)の打席で「ストレート宣言」すると、見事直球のみで空振り三振。続く小笠原道大(日本ハム)も直球を続けて空振り三振にしとめるというシーンがあった。

大谷に話を戻すと、165キロを記録した登板では吉村裕基に1球、本多雄一に2球で計3度165キロを記録している。165キロで吉村に対しては空振りを奪ったが、本田に投じた2球はファール。同年のレギュラーシーズンでは、オリックスの糸井嘉男(現阪神)に164キロをライト前にはじき返されたこともあった。

外野まで運ばれる160キロと、直球しか来ないとわかっていても打てない150キロ。「違いはなんだろうか?」と考えると、いわゆる「ノビ」や「キレ」などいろいろあるだろうが、理由のひとつとしてスピードガンに疑いが向くのである。

もうひとつの根拠は、大谷が球速記録を更新する舞台となったのが、すべて札幌ドームだったという点だ。163、164、165キロをはじめて記録したのはいずれも日本ハムの本拠地であるこの球場。「日本ハム球団か札幌ドームが大谷フィーバーをより盛り上げるために、数字が出やすいようスピードガンをいじっているのではないか」という声が上がっている。

無論、証拠といえるものはなく、こういった推測からスピードガン計測がおかしいと決めつけることはできない。ただ、球団や球場の意図に関係なく、球場によってスピードガンの計測が「甘く」なったり「辛く」なったりすることは、実は十分に起こりうる話なのだ。

「スピードガン」による球速測定に球場間の誤差はつきもの

プロ野球の球速計測で使用されるスピードガンとは「ボール(野球の場合)に電波を照射して、反射してきた電波の変化を測定する」ことより、球速を算出する装置である。球速を正確に測定するためには、投手の「真正面」(または真後ろ)がスピードガンの設置場所として正しく、このラインから外れると、測定に誤差が生じる。

投手の真正面には審判がいるため、球場のスピードガンは横方向または上方向から、ボールに対して角度をつけて設置せざるを得ない。設置場所は球場によって異なり、球速を測定する環境は各球場で変わってくるため、球場間でスピードガン測定に誤差があるのは当然のことなのだ。

何度も大谷の球速記録更新の舞台となった札幌ドームは、もしかすると、スピードガン設置場所の関係で、他球場に比べて球速が出やすい測定環境にあったのかもしれない。

では、大谷が挑戦する大リーグではどうだろうか。

おすすめの記事