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女子プロ野球オールスターゲーム「球女の祭典」とは?

2017 1/18 10:02
女子プロ野球,Shutterstock.com
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Photo by sirtravelalot/Shutterstock.com

女子プロ野球オールスターゲーム「球女の祭典」とは、日本女子プロ野球リーグが開催する年に1度の大きなイベントだ。京都フローラ、埼玉アストライア、兵庫ディオーネ、レイアの4球団から選ばれた選手達が活躍する。球女の祭典の歴史、目的、ファン投票、名場面、イベントについて紹介していく。

女子プロ野球オールスターゲーム「球女の祭典」の歴史

日本女子プロ野球は、2009年に創立され2010年からリーグ戦が開催されたが、当時は関西のチーム3球団のみでオールスターゲームは開催されてはいなかった。
その後、2013年に東日本と西日本の2チームずつに編成され4球団となり、ヴィクトリアシリーズという形で「オールウエストJAPAN」と「オールイーストJAPAN」の選抜2チームにて年間9試合で優勝を争う大会が開かれた。
オールスターゲームが初めて開催されたのは2015年で、「兵庫ディオーネ」と「ドリームチーム」(京都フローラと埼玉アストライアの選抜チーム)が対戦。結果は、8-3で兵庫ディオーネが勝利した。
2016年は、「球女の祭典」の名称で2回目のオールスターゲームが開かれ「九州選抜チーム」と「ファン投票選抜チーム」が対戦し、ファン投票選抜チームが7-1で勝利を収めた。

地域に貢献!オールスターゲームの目的とは?

初めて開催された「日本女子プロ野球リーグオールスターゲーム2015」は、6月21日に兵庫県淡路島で開催され、兵庫ディオーネの拠点である淡路島への感謝の気持ちとして、淡路島の地域の活性を目的として行われた。入場料は、無料だった。
2016年度は「女子プロ野球オールスターゲーム~球女の祭典2016~」の名称で8月11日に熊本県八代市で開催され、2016年4月に発生した熊本地震に対する応援を目的として行われた。ここでも学生(大学生)以下の入場料は無料だった。
オールスターゲームを通じて女子プロ野球の普及を図るだけでなく、地域の活性化にも貢献している。

ファン投票により注目選手が選出される

オールスターゲームは、ファン投票により注目選手が選出される。
2016年度は、ファン投票選抜チームの選手選出としてファン投票が行われ、総投票数202,084票を集め、1票1円で熊本の義捐金として試合開始前に寄付された。
ファン投票の中で最多得票数1位に輝いたのは、あの美しすぎる女子プロ野球選手として話題となった加藤優選手(外野手部門1位)だ。投手部門に磯崎由加里選手、捕手部門に今井志穂選手、内野手部門に川端友紀選手と埼玉アストライアの選手が独占した。

オールスターゲームの名場面を紹介

2015年のオールスターゲームでは、兵庫ディオーネの1、2番コンビである厚ヶ瀬美姫選手と三原遥選手の活躍が光った。厚ヶ瀬選手は、8回にダメ押しのライトオーバーの2点タイムリースリーベースを放ち、2安打と勝利に貢献。三原選手もツーベース1本を含む3安打と活躍した。
2016年は、ファン投票選抜チームの4番に座る埼玉アストライアの川端友紀選手が活躍した。川端選手は、1回に鮮やかなライト前のタイムリーヒットを放ち、8回にもダメ押しのライト前タイムリーヒットを打って勝利に貢献したのだ。

「球女の祭典」にて行われるイベントや野球教室

2016年度のオールスターゲーム「球女の祭典」では、わたがし作りやヨーヨー釣り、サイン会に加え、選手達がハイタッチまでしてくれるイベントが開かれ、子供達やファンが大喜びしした。試合後には、何と女子プロ野球選手達の直接指導による野球教室が開かれたのだ。
オールスターゲーム当日には、福岡ソフトバンクホークスの球団マスコットのハリーホークとハニーホーク、熊本県からくまモンが応援に駆け付けて会場を盛り上げた。
女子プロ野球のオールスターゲームでは、選手とファンの触れ合いを重視したイベントを中心に開催されている。

まとめ

女子プロ野球のオールスターゲーム「球女の祭典」は、ファン投票から当日のイベントまでファンが非常に楽しめるイベントだ。地域に貢献するという素晴らしい目的があり、身近に選手と触れ合えることから男子プロ野球とはまた違った感動を与えてくれている。