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どのくらい人気がある?女子プロ野球の観客動員数調査

2016 10/12 03:34
女子プロ野球
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Photo by Chutima Chaochaiya/Shutterstock.com

2009年に女子プロ野球リーグ発足と発表され7年目の2016年。発足当時は関西の2チームのみだったが、4チームまで増えた。世間では注目されているのか、観客動員数についてまとめた。

女子プロ野球発足から現在までの観客動員数

2010年わかさスタジアムで開幕したリーグは観客2653人を動員。そして後日、同スタジアムで2123人、3131人を動員した。その後予定されていた神戸サブ球場での公式戦は、1000人しか収容できず、想定外の人気で試合が中止される事態となった。

しかし、2012年には関西から全国に市場を求めたことで、平均観客動員数は550人と落ち込んでしまった。2015年から地域密着型の経営を目指して、それぞれホームタウンを設定。2016年には男子プロ野球と初タイアップし、過去最高の7823人を動員した。

男子プロ野球との観客動員数の比較

女子プロ野球の観客動員数に対して、男子プロ野球の観客動員数はどのくらいだろうか。

参考までに、2015年の1試合平均動員数は、セ・リーグ31,610人、パ・リーグ25,611人だった。男子プロ野球は歴史もあり、積み重ねてきたものが大きい。女子プロ野球に対して圧倒的に観客動員数が多くなるのは必然だ。

女子プロ野球はまだ発足して数年。女子プロ野球もメディアで取り上げられる機会が増えれば、認知度が上がってくるだろう。

女子プロ野球の観客動員数を増やすためには

女子プロ野球の経営は主にわかさ生活によって支えられている。今後は多くのスポンサーが協力して女子プロ野球を発展させていく考えだそうだ。女子プロ野球もイベントやステージなど試合以外にもお楽しみがある。

また、試合の様子をニコニコ動画で配信したり、公式アプリや、ファンクラブもある。世間での認知度はまだあまりないが、今後彼女たちの頑張りが認められ、メディアなどで頻繁に取り上げられファンが増えてほしい。

世界の女子プロ野球事情

世界で見ても野球の競技人口は少なく、女子のプロ野球というと、過去をさかのぼってもあまり数がない。

だが、メジャーリーグのあるアメリカには女子野球リーグが存在する。現在は、プロ野球と言えるものではないが、北米女子野球リーグ(NAWBL)が行われている。発足当時は4チームで現在は3チームほどだそうだ。こちらは夏の間だけ行われているリーグだが、過去には女子プロ野球が存在したそうだ。

第二次世界大戦当時、男性が徴兵され人数が減ってしまったことから、ソフトボールの経験者などで女子プロ野球が行われた。はじめは4チームでスタートしたリーグだが、ピークには10チームに拡大し、観客動員数91万人にまで達したそうだ。日本の女子プロ野球もチーム数を増やし、世間の注目を浴びるようになることを願う。

まとめ

まだあまり知られていない日本女子プロ野球だが、今後選手の頑張りがメディアで取り上げられることも多くなってくると思われる。ぜひ今からチェックしてみて欲しい。