「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

大阪桐蔭は地区大会で敗退…明治神宮大会の出場校は?

2018 11/7 11:00勝田聡
神宮球場
このエントリーをはてなブックマークに追加

大阪桐蔭は近畿大会ベスト8

2018年の高校野球界は大阪桐蔭(大阪)一色だった。史上初めて2度目の春夏連覇を達成。10月25日に行われたプロ野球ドラフト会議では、根尾昂(中日1位)、藤原恭大(ロッテ1位)、横川凱(巨人4位)、柿木蓮(日本ハム5位)と4名が指名されている。同一高校から4名の選手が同時に指名を受けたのは2001年の日大三以来、17年ぶりのことでもあった。

しかし、新チームとなった今秋からは情勢が変わってきた。大阪桐蔭は秋季大阪府大会では決勝で履正社に敗北。大阪2位で出場した近畿大会でも準々決勝の智弁和歌山(和歌山)戦で敗れ、来春のセンバツ出場は当落線上となっている。

その近畿大会を制したのは龍谷大平安(京都)だった。春夏合わせて4度の全国制覇を成し遂げている強豪が5年ぶりに秋季近畿大会を制覇。近畿代表として11月9日から行われる明治神宮大会への出場を決めた。

桐蔭学園が24年ぶり秋季関東大会制覇

近畿以外の地区はどのような結果となっているのだろうか。

2018年高校野球秋季大会各地区優勝校

ⒸSPAIA

北海道は春夏ともに甲子園出場経験がない札幌大谷高が、初めて秋季大会を制覇した。明治神宮大会において北海道地区が優勝したのは2005年の駒大苫小牧高のみ。13年ぶりの頂点を目指す。

東北地区は今夏の甲子園に出場した八戸学院光星(青森)が制覇している。今夏の甲子園では2回戦敗退しただけに、新チームでその上を目指したいところ。

関東地区では桐蔭学園(神奈川)が24年ぶりに秋季関東大会で優勝した。高橋由伸(前巨人監督)や茂木栄五郎(楽天)の母校が2003年の選抜以来となる甲子園出場をほぼ手中に収めた。

東京は国士舘が東海大菅生を決勝で破り、10年ぶりの東京制覇。同時に甲子園出場もほぼ当確となっている。早稲田実はベスト4で敗退。来春のセンバツ出場は絶望的となっている。

北信越地区は星稜(石川)が底力を見せた。決勝では啓新(福井県)と引き分け再試合の末に7-4で勝利。3季連続となる甲子園出場に大きく近づいた。明治神宮大会では27年ぶりの優勝を目指す。

今夏の甲子園に出場した4校が明治神宮大会へ

東海地区を制したのは東邦(愛知)だった。決勝では津田学園(三重)を10-2で下し、3年ぶりに秋季大会を制している。昨夏の甲子園出場校でもある愛工大名電(愛知)は愛知県大会2回戦で涙を飲み、東海大会に駒を進めることができなかった。

中国地区は強豪の広陵(広島)が決勝で米子東(鳥取)に勝利。意外にも12年ぶりの秋制覇となった。なお、決勝で敗れた米子東は、夏の選手権大会に第1回大会から参加しているレジェンド校のひとつでもある。

四国地区は「四国四商」の一角、高松商(香川)が3年ぶりの四国王者となった。甲子園常連の明徳義塾(高知)はベスト8で敗退し、センバツ出場は絶望的。夏の選手権を目指すことになりそうだ。

九州地区は長野久義(巨人)の母校としても知られている筑陽学園(福岡)が、初めて優勝を飾っている。甲子園への出場は2003年夏の1度のみ。2度目の聖地となりそうだ。

全10地区の優勝校のうち今夏の甲子園出場校は4校。半分以上が新チームとなってから躍進を遂げている。明治神宮大会は春のセンバツを占ううえでも重要な資料となる。優勝することで所属地区の枠も一つ増える。その結果に注目したい。

<明治神宮大会(高校の部)・組み合わせ>

・1回戦

八戸学院光星(東北地区/青森県)-東邦(東海地区/愛知)…①

札幌大谷(北海道地区/北海道)-龍谷大平安(近畿地区/京都)…②

・2回戦

星稜(北信越地区/石川)-広陵(中国地方/広島)

高松商(四国地区/香川)-①の勝者

国士舘(東京地区/東京)-②の勝者

桐蔭学園(関東地区/神奈川)-筑陽学園(九州地区/福岡)