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金足農が横浜を破り準々決勝へ 吉田最速150キロで14奪三振、2ランで得点も貢献

2018 8/17 13:37青木スラッガー
甲子園球場,ⒸSPAIA
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金足農・吉田苦しみながらも完投勝利


第100回全国高校野球選手権記念大会第13日、第2試合は金足農(秋田)がエース吉田輝星の投打わたる活躍で、横浜(南神奈川)を5対4で制し、23年ぶりの準々決勝進出を決めた。

1回戦、2回戦と合計27奪三振の快投をここまで見せてきた大会注目右腕の吉田。3回戦は優勝候補の横浜に12安打と苦しみながらも13奪三振を挙げ、3番打者としても2ランを放って勝利に貢献した。

逆転直後に3者連続三振

吉田は初回、先頭の山崎拳登に右翼へ三塁打を許すと、この回3安打を集中され2点を先制される。2回、3回も続けて得点圏に走者を背負ったが、2回は併殺打、3回は連続三振でピンチを切り抜けた。すると吉田はその裏、三塁に走者を置いた状況でバックスクリーン超えに2ランを放ち、試合を振り出しに戻す。

中盤は粘りの投球。6回にタイムリーを打たれ逆転を許し、7回も4番の万波中正から3連打を浴びたが、1点の最小失点にとどめる。形勢が変わったのは8回裏。金足農先頭の吉田が出塁し、さらに走者を2人貯めたところで、6番の高橋佑輔から逆転の3ランが飛び出した。

圧巻だったのは1点を勝ち越した9回の投球。7回に3連打を許した万波からの3者を連続三振。最後の打者にはこの日161球目で自身最速の150キロを計測すると、最後は146キロ高めの直球で14個目の三振を奪い、劇的な勝利を飾った。

金足農は18日、準々決勝第4試合で強力打線と「4本の矢」を有する近江(滋賀)と激突する。ここまで完投を続け、流石の吉田にも疲労が蓄積しているのは間違いない。秋田県勢99大会ぶりの決勝進出へ「みちのくのドクターK」が大きな山場を迎える。