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【2018春のセンバツ】甲子園で注目したい選手たち〜投手編〜

2018 3/7 20:21mono
高校野球
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柿木蓮(大阪桐蔭高)

今大会で優勝候補筆頭に挙げられている、昨春の覇者でもある大阪桐蔭高(大阪府)。そのエースが柿木蓮だ。昨春(2017年)の甲子園では、初戦の宇部鴻城高戦(山口県)で1イニングのみの登板だったが、無失点に抑え甲子園デビューを果たすと、続く夏の甲子園でも2試合、10.1回を投げ自責点0(失点2)。甲子園での防御率0.00をキープしている。

最速147キロのストレートにスライダー、フォークを織り交ぜ相手を翻弄する。秋の公式戦でも7試合45回を投げ、43奪三振、防御率0.60と圧巻の投球を見せた。勝負所で三振を奪うことのできるフォークが最大の強みでもある。

どこまで甲子園防御率0.00を更新できるか注目したい。その先には優勝、そしてプロ入りへの道が続いているはずだ。

大谷拓海(中央学院高)

秋季関東大会を制した中央学院高(千葉県)。そのチームを投打に渡り引っ張ったのが大谷拓海だ。エースで4番の二刀流、そして大谷という名字から注目を浴びているが決して名前だけではない。

秋の公式戦では、11試合に投げ防御率2.48。関東大会では、昨夏の甲子園王者である花咲徳栄高(埼玉県)を相手に3失点完投勝利を収めるなど、強豪校相手に堂々の投球を見せた。スリークォーターから繰り出されるストレートは最速145キロ。投打に渡り、プロから注目の存在だ。甲子園でもエースで4番としてチームを引っ張ることが期待される。

細川拓哉(明秀日立高)

春夏を通じて、初めての甲子園出場となった明秀日立高(茨城県)。そのチームをエースとして引っ張るのが細川拓哉だ。DeNAの若き主砲候補・細川成也の実弟でもある。秋の公式戦では全10試合に登板し4完投、防御率2.83と安定している。

175センチと上背はないものの、最速140キロを超えるストレートにスライダーを軸とした、打たせて取る投球を心がける。投手転向が高校に入ってからということもあり、今後も成長する余地は大きい。一冬を越したことで見違えるように成長しているかもしれない。兄が立つことのできなかった甲子園の舞台で結果を残したい。

奥川恭伸(星稜高)

OBに松井秀喜(元・ヤンキース他)らが名を連ねる星稜高(石川県)。13年ぶりとなった春のセンバツでは、2年生エースがチームを引っ張る。1年時からベンチ入りを果たしている奥川恭伸だ。

奥川は秋季北信越大会でエースナンバーを獲得すると、初戦の北陸高校戦でいきなり完封勝利。その後も好投を続けたが、決勝の日本航空石川高戦(石川県)では5回ノックアウト。優勝を飾ることはできなかった。

しかし、最速140キロ台のストレートとスライダーで三振を量産。秋の公式戦では53.2回を投げ、63奪三振をマークするなど素材は一級品であり、150キロ超えも夢ではない。プロからも注目されており、甲子園の舞台での快投が期待される。

沢田龍太(富山商業高)

富山商業高(富山県)のエース・沢田龍太。秋の公式戦では1イニングを除き、全てひとりで投げ抜いたタフネス右腕でもある。69回を投げ、防御率1.70と安定した投球をみせてくれた。

身長183センチの長身から投げ下ろすストレートは、最速140キロと目を見張るほどではないが、奪三振は64個。ほぼ1回に1個のペースで積み重ねている。初めての甲子園でもひとりで投げ抜きたい。

市川悠太(明徳義塾高)

秋の明治神宮王者となった明徳義塾高(高知県)の大黒柱が、エースの市川悠太だ。昨夏の甲子園でも2年生ながら、2試合14回を投げ防御率1.93をマーク。秋からはエースとなり、秋季高知県大会、四国大会、明治神宮大会と全10試合をひとりで投げ抜いた。

その10試合で80回を投げ、防御率1.35。奪三振は76個とまさにエースの投球をみせている。身長184センチのサイドハンドから繰り出されるストレートは最速145キロ。昨夏の甲子園、明治神宮大会と、大舞台を経験済みなのが大きい。今大会でも物怖じせずに力を発揮してくれることに期待したい。

土居豪人(松山聖陵高)

初めての選抜出場となった松山聖陵高(愛媛県)のエースが、土居豪人だ。秋季大会では7試合に登板し6完投。60回を投げ防御率1.80の成績を残している。

2016年ドラフトで、同校から広島に入団したアドゥワ誠の196センチには及ばないものの、190センチの長身を誇る土居。体重は80キロと身長の割には軽く線は細い。しかし、最速144キロを誇り、カーブなどの変化球で緩急をつけ相手打線を封じ込める。プロからもすでに注目されており、甲子園で結果を残し、先輩に続きたい。