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夏に賭ける!センバツを逃した注目の選手たち

2018 2/9 17:19mono
高校野球
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U-18日本代表で下級生ながらチームを牽引!小園海斗(報徳学園高)

中学時代から注目され名門・枚方ボーイズでプレーし、U-15日本代表でもプレーしていた小園海斗(報徳学園高)。

報徳学園高入学後は1年時(2016年)から遊撃手でレギュラーを獲得すると、2年(2017年)春のセンバツで甲子園デビュー。4試合に出場し打率.500(18打数9安打)、1本塁打、5打点の活躍を見せ、ベスト4入りに大きく貢献した。
夏の甲子園には出場とならなかったものの、U-18ワールドカップにおいては2年生ながら日本代表入りを果たしている。その大舞台で、清宮幸太郎(早稲田実→日本ハム)らと戦い打率.378(37打数14安打)、0本塁打、5打点とチームを牽引した。

その後、新チームとなって臨んだ秋季大会では兵庫県大会3回戦で明石商業に敗退。近畿大会に進むことはできず、春のセンバツ出場とはならなかった。
走攻守そろったプロ注目の遊撃手は最後の夏へ向けてトレーニングに励む。

1年時にハマスタバックスクリーン直撃弾!万波中正(横浜高)

強豪・横浜高で早くから注目を浴びていた万波中正。父がコンゴ人、母が日本人のハーフということもあり、その体格には目を見張るものがある。
1年時からメンバー入りし夏の神奈川県予選では、横浜スタジアムのバックスクリーン直撃弾を放つなど、大きく取り上げられた。

1年夏(2016年)の甲子園ではベンチ入りを果たすも出場機会はなく、甲子園デビューは2年夏の甲子園だった。そこまで投手・外野手の二刀流として起用されていたが、甲子園では5番・右翼で先発出場。
打撃は2打数1安打だったものの、途中からマウンドに登った投手としては、0.2回2失点と結果を残すことができなかった。

新チームで臨んだ秋季大会では、神奈川県大会準々決勝で鎌倉学園にコールド負け。自身も4打数無安打と悔しい思いをしている。
今後も二刀流として投打ともに力を付け、夏の甲子園、そしてプロ入りを目指す。

清宮から主将を受け継いだ男・野村大樹(早稲田実)

1年時(2016年)から清宮幸太郎(日本ハム)の後ろを任されていた野村大樹(早稲田実)。1年夏から公式戦に出場するなど注目を浴びていたが、一躍全国区に名前が知れ渡ったのは1年秋の東京都大会決勝だろう。
日大三高のエース櫻井周斗(DeNA)に清宮が5打席連続三振を喫する中、サヨナラ本塁打を放ったのだ。値千金の一発でチームを翌春のセンバツへ導き、『早実は清宮だけではない』ということを知らしめたのである。

迎えた2年春(2017年)のセンバツでは本塁打こそ出なかったものの、打率.556(9打数5安打)と結果を残し実力を発揮した。甲子園では三塁を守っていたが、現在は捕手となり扇の要となっている。
また、清宮から主将の座を受け継いでおり、チームのまとめ役でもある。新チーム、そして主将として迎えた秋季大会は東京都大会3回戦で国士舘高に0-1で惜敗し、春のセンバツ出場とはならなかった。
しかし、ドラフトの目玉候補であることには変わりない。球界に不在と言ってもいい『打てる捕手』候補として、さらなる成長をみせてくれることに期待したい。

花咲徳栄の二刀流!?野村佑希(花咲徳栄高)が夏連覇へ

2017年夏の甲子園を制したのは花咲徳栄高だった。巧打の西川愛也(西武2位)、エース・清水達也(中日4位)のふたりが大きな注目を浴びていた同校。
そのなかで2年生ながら4番・一塁を任されていたのが野村佑希だった。

野村はこの甲子園で打率.520(25打数13安打)、2本塁打、6打点と大活躍。チーム首位打者として同校を優勝に導いた。
最上級生が引退した秋の新チームからは一塁手ではなく、外野・投手の二刀流としてプレー。打順も1番を打つなど役割も変わり心機一転、夏春連覇を目指していた。
しかし、秋季関東大会初戦で中央学院高に敗退し夢は潰えてしまった。185センチ・87キロと恵まれた体格をさらに鍛えて、夏連覇へ向けてエンジンを再びかけ直す。夏の甲子園では2連覇を目指す舞台に立っていることを期待したい。

夏の甲子園で2発!濱田太貴(明豊高)

2017年夏の甲子園で2年生ながらスタメン出場を勝ち取り、2本塁打を放った濱田太貴(明豊高)。173センチ・72キロとけっして大きくないが、そのパワーは計り知れない。
甲子園では打率.600(15打数9安打)、2本塁打、9打点でチームをベスト8に導いている。高校の先輩でもある今宮健太(ソフトバンク)も注目する逸材だ。

その後の新チームでは甲子園で守った左翼だけではなく、三塁の守備でもプレーしているが、打撃への影響はない。秋季九州大会でも初戦となった鹿児島実業戦で1発を放つなど、2試合で打率.667(9打数6安打)、1本塁打、4打点。
準々決勝敗退となり甲子園には手が届かなかった。しかし、夏の舞台で昨年以上の成果を残してくれることに期待がかかる。