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【あんじょうきばりや】奈良県の野球強豪校5選

2016 8/26 04:36
高校野球試合
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Photo by mTaira/Shutterstock.com

近年の奈良県の高校野球は、天理高校と智辯学園の戦いである。かつて「奈良御三家」と呼ばれていた一校の郡山高校、新興勢力の奈良大付属高校、古豪復活へ向う御所実業高校など強豪校が多く存在する。今回はこの5校を詳しく紹介する。

春夏合わせて甲子園に50回出場!天理高校

春23回、夏27回と奈良県で最も多く甲子園に出場しているのが天理高校だ。
天理高校は甲子園での優勝も春1回、夏2回あり、奈良県の高校野球をリードしている存在といえるだろう。2015年秋より、かつて近鉄バファローズなどでプレーした中村良二監督が就任。就任後すぐの秋季大会は準々決勝で平城高校に敗退したものの、2016年春季大会決勝戦では同年センバツ優勝の智弁学園をあと1歩まで追い詰めた。
卒業後はプロ野球へ進む選手も多く、南海ホークスなどで活躍した門田博光、2014年のドラフト会議で千葉ロッテマリーンズに1位指名された中村奨吾選手など20名以上がプロ野球の道へと進んでいる。

2016年のセンバツで初優勝!智辯学園

2016年のセンバツ大会で初優勝を果たした智辯学園も、奈良県の高校野球をリードする1校だ。
春10回、夏17回の甲子園出場は奈良県内では天理高校に次ぐ2番目の多さである。創部時期の違いから天理高校に甲子園出場回数で離されているが、対戦成績は悪くなく、1978年に奈良県が夏の大会で1県1代表制となって以降、奈良県大会決勝戦での天理高校との対戦成績は3勝3敗と互角の結果を残している。
2014年のドラフト会議で読売ジャイアンツに1位指名された岡本和真選手など、これまで16名の卒業生がプロ野球でプレーしている。

「奈良御三家」の復活に期待!郡山高校

かつて、天理高校、智辯学園とともに「奈良御三家」と呼ばれていたのが奈良県立郡山高校だ。
これは、1971年の第53回大会から2012年の第94回大会までの42年間、夏の選手権の奈良県代表が天理高校(23回)、智辯学園(15回)、郡山高校(4回)の3校だけであったことによるものである。しかし、郡山高校は春は1998年以降、夏は2000年以降甲子園から遠ざかっており、天理高校、智辯学園からは戦績で大きく離されている。
現在千葉ロッテマリーンズで活躍する荻野貴司選手が郡山高校OBだ。

奈良市から初の選手権出場なるか?奈良大学附属高校

郡山高校に代わり、ここ最近力をつけてきたのが奈良大学附属高校である。
2015年春に甲子園初出場を果たした奈良大学附属高校は、夏の奈良県大会でもここ10年で3度決勝に進出するなど力のあるところを見せ、夏の選手権出場まであと一歩のところまで来ているのだ。仮に奈良大学附属高校が夏の奈良県大会で優勝し、甲子園出場を果たした場合は奈良市内の高校からは初の夏の選手権出場となる。
かつてオリックスなどに在籍した歌藤達夫など、過去に3名の卒業生がプロ野球選手として活動した。

古豪復活へ!御所実業高校

かつて「奈良御三家」と呼ばれた天理高校、智弁学園、郡山高校の3校に次いで甲子園出場回数が多いのが奈良県立御所実業高校だ。
春7回、夏4回の計11回甲子園に出場している御所実業高校だが、ここ10年では2015年春の奈良県大会でのベスト4が最高成績となっており、「御三家」からは大きく離され甲子園からも40年以上遠ざかっている。
近年は高校ラグビーで「御所実業」の名前を聞くことが増えたが、高校野球でも古豪復活が待たれるところである。

まとめ

2016年春のセンバツで智弁学園が優勝したことで、奈良県の高校野球もさらに盛り上がりを見せそうである。
智弁学園の時代が来るのか、ライバル・天理高校がそれを阻止するのか、または新興勢力が進出してくるのか。奈良県の高校野球から目が離せない。