「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

2017年甲子園まとめその1 歴代最多本塁打数!今後は打力が重要に

2017 9/13 14:03Mimu
高校野球,バッター
このエントリーをはてなブックマークに追加

選手たちの打力向上!今後は打撃力のチームが大会を制す

なぜこれほどまでにホームランが飛び出したのだろうか。やはり単純に、選手たちの打撃力向上が、もっとも大きな要因だと言われている。ウエイトトレーニングなどはどの高校でも当たり前に取り入れているだろう。しかし近年は守備練習よりも打撃練習を重視している高校も多く、選手たちの体格も技術も、今までより格段に向上している。それでもなお、68本という数字は驚異的であるが……。

本数はともかくとして、今後は間違いなく打撃力の高いチームが主流になってくるだろう。大阪府大会予選、大阪桐蔭高校を苦しめた府立大冠高校は、強力打線が売りのチームであった。代表校で興味深かったのは、滋賀代表の彦根東高校だろうか。学校のすぐ近くに彦根城があり(というより、城の中堀と内堀の間に校舎が建てられている)、なおかつグラウンドが狭いため、観光客に配慮してグラウンド内でのバッティング練習が禁止となっている。
そのため、選手たちは近所のバッティングセンターに通い、そこで練習していたようだ。また、立命館大学のスポーツ健康科学部と提携し、体を大きくするための「野球食」なるものも導入しているという。選手達の体格はどんどん大きくなり、さらに打球の力強さが増していった。

公立高校というと、高い守備力で守り勝つ野球をするというイメージがあった。だが彦根東の選手たちは、秋の大会で1回戦敗退を機に自分たちに何が足りないかを考え、勝ち上がるにはバッティングの向上が必須という結論に至ったようだ。そうして恵まれない環境ながらも、いろいろな人たちに支えられ、練習に励んだ。今後の公立高校チームのあり方を考える上でヒントになる、良い例である。

花咲徳栄も強力打線で優勝を達成

ちなみに優勝した花咲徳栄打線も、ホームランこそ少ないが(決勝までで4番・野村選手の2本のみ)、打線は非常に強力だ。決勝までの6試合すべてで9点以上取った。

初戦 開成(島根) 9-0
2回戦 日本航空石川(石川) 9-3
3回戦 前橋育英(群馬) 10-4
準々決勝 盛岡大附属(岩手) 10-1
準決勝 東海大菅生(西東京) 9-6
決勝 広陵(広島) 14-4

チーム打率はなんと.351、安打も80を数えた。1番の太刀岡蓮選手から9番の岩瀬誠良選手まで打線に切れ目がない。特に注目したいのが打点だ。
チーム最多打点は3番の西川愛也選手、6番の高井悠太郎選手の10打点であるが、9番の岩瀬選手も7打点を記録しており、下位打線でもしっかりと点を取れていることがわかる。これからは守り勝つ野球よりも、打ち勝つ野球が主流になっていくだろう。

おすすめの記事