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甲子園を春夏連覇した7校を振り返る【作新学院・中京商業】

2017 6/30 12:56Mimu
高校野球
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【作新学園その2】夏の大会直前にエースにアクシデント!?

夏も県大会を順調に勝ち上がり、甲子園出場を決める。しかし、ここで思わぬアクシデントがあった。甲子園に向かう途中に八木沢選手が腹痛を訴えた。病院で検査を受けた結果、赤痢にかかっていることが判明。すぐさま入院となり、大会どころではなくなってしまった。
チームに暗雲に立ちこめる中、急遽背番号11番をつけた加藤斌(たけし)選手が代役に抜擢される。加藤選手は選抜でも松山商業戦で2番手として登板していたが、ほとんどを八木沢選手1人で投げ抜いていたため、経験不足は否めなかった。

しかし、加藤選手は奮闘した。1回戦の気仙沼高校(宮城)戦で延長11回を投げ抜き、2-1で勝利を収めると、2回戦の慶応高校(神奈川)戦を7-0と完封。準々決勝の岐阜商業高校も9-2と、まったく危なげないピッチングでチームを勝利に導いた。その姿は大会前まで控え投手だったとは全く思えないほどであった。

【作新学園その3】エース不在でも見事に夏の大会を制覇!

だが加藤選手のピッチングは、準決勝戦の中京商業高校(愛知)戦から、さらにすごみを見せていく。当時の中京商業高校には、林俊宏選手(後に南海ホークス)・木俣達彦選手(後に中日ドラゴンズ)という世代No.1バッテリーが在籍しており、この大会でも優勝候補の一角として注目されていた高校だ。

しかし、加藤選手はそんな相手でも見事に自分のピッチングを貫き、相手に得点を与えない。打線も中野孝征選手らのタイムリーでなどで2点を取ると、加藤選手最後まで相手を0点に抑え、2-0の完封勝利!さらに決勝の久留米商業高校戦でも2試合連続の完封勝利(スコア1-0)。秘めたる才能が、この大会で完全に開花したのだ。

こうしてエースの離脱というハプニングにも負けず、見事に春夏連覇を達成した。加藤選手はこの大会での投球がスカウトの注目を集め、中日ドラゴンズへと入団。ショートを守り、夏の大会でも大当たりだった中野孝征選手、4番センターを努めていた高山忠克選手もプロ入りし、2人はヤクルトアトムズ(現東京ヤクルトスワローズ)でチームメイトとなっている。八木沢選手も含めると、優勝メンバーから4人がプロ入りとなった。

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