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福井県で20年連続の決勝進出!福井商業高校野球部OBについて

2017 3/22 18:28ryo_o
野球
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Photo by mTaira/Shutterstock.com

福井商業高校は、福井県内ではほかの追随を許さない、甲子園の常連校だ。 近年では、福井県内では敦賀気比高校が甲子園優勝を果たしたが、古豪といえば福井商業高校ということになるだろう。 OBにはどんなプロ野球選手が輩出されたのか、紹介する。

福商の象徴、「炎のジャージー」

ユニフォームにつけられたマークから、福商のユニフォームは「炎のジャージー」と称され、古くから県民に親しまれている。 そんな福商は、1968年に北野尚文監督が就任してから、県内屈指の強豪に成長した。
特に、1984年から2003年までは20年連続で甲子園出場を懸けた福井県大会の決勝に進出している。全国制覇は、同じく福井県内にある敦賀気比高校が北陸最初の優勝校となったが、福商の功績が色あせるものではない。
野球部以外ではサッカー部も全国大会出場経験のある県内の強豪といえる。また、2006年に創部されたチアリーダー部は、日本国内にとどまらず、世界の強豪に成長。2009年には、創部3年少々で全米チアダンス選手権優勝を果たしている。

ヤクルトの正捕手、中村悠平選手

甲子園の常連校というだけあって、プロ野球の道に進んだOBも少なくない。 現役選手でもっとも結果を残し、活躍しているのは、ヤクルトスワローズに所属する中村悠平選手だろう。 福商時代は強肩強打の捕手として1年生から扇の要を守り、1年生・2年生では連続で甲子園に出場した。
2008年のドラフト3位でヤクルトスワローズに入団し、現在では正捕手と呼べる選手に成長している。 特に肩の強さやリードなどの守備面には特筆すべきものがあり、プレミア12では、日本代表候補にも選出された。

「北陸のイチロー」と称された天谷宗一郎

「●●のイチロー」と呼ばれながら中々活躍できない選手は数多く存在するが、福商出身で「北陸のイチロー」と称された広島東洋カープの天谷宗一郎選手は、しっかりと結果を残している選手といえる。 2年生夏の県大会決勝では、現在では巨人で活躍する内海哲也投手擁する敦賀気比高校を破り、甲子園に出場した。
2001年のドラフトで広島東洋カープからドラフト9位指名を受けて入団。一定の成績は残しているが、レギュラー定着には至っていない。 特筆すべきは俊足とその俊足を生かした守備範囲の広さで、特にマツダスタジアムに本拠地が変更になってからは、チーム内で重宝されている存在といえる。

広島で愛された横山竜二投手

近年、福商出身の選手で実績を残し、かつファンから期待された選手は、元広島の横山竜二投手だろう。 横山投手の後、天谷選手までプロ入り選手が途絶えてしまったことも、ファンの期待が集まった理由の一つかもしれない。
1994年ドラフト5位で広島東洋カープに入団した横山投手は、主にリリーフ投手として活躍した。 1997年に中継ぎながら10勝を挙げてブレイクを果たすと、ルーズショルダーなどのけがに見舞われながらも、勝利の方程式の一角を担うなど、広島の主力投手に成長する。 2014年に6試合の登板に終わり現役を引退してからは、解説者として活躍している。

まとめ

福井商業高校、通称福商は、誰でも知っている、といえるような名プロ野球選手の輩出には現在のところ、残念ながら至っていない。 しかし、個性的な選手が排出されているのが特徴といえるだろう。 今後、更なる大物選手の登場が期待される。