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日米野球MLBチーム、注目はイエーツとアクーニャJr. 松井秀喜氏も一塁コーチとして来日

2018 11/8 15:00勝田聡
松井秀喜,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

松井秀喜氏らが首脳陣として来日

監督・コーチ

MLBオールスターチームを率いるのはドン・マッティングリー監督だ。ニューヨーク・ヤンキース一筋だった現役時代には、通算2153安打、打率.307の活躍をした名選手。背番号「23」はヤンキースの永久欠番にもなっている。

引退後は打撃コーチを経て、2011年からロサンゼルス・ドジャースの監督に就任。2013年からは地区3連覇を果たしている。2016年からはマイアミ・マーリンズで指揮を執っており、イチロー(現・マリナーズ会長付特別補佐)とともに戦っていた。

コーチ陣では巨人やヤンキースで活躍し、現在はヤンキースでGM特別顧問を務めている松井秀喜氏が一塁ベースコーチに就くことになった。記者会見では「ファーストベースコーチはやったことがないので非常に心配」と報道陣の笑いを誘っていた。その他にはロッテ、ヤクルトで「ミューレン」の登録名で活躍したヘンスリー・ミューレンスもベンチコーチとして参加する。

マキューのカーブ、イエーツのスプリットに注目

投手・今シーズン成績

投手陣で注目したいのはコリン・マキューだ。2014年にヒューストン・アストロズへ移籍すると3年連続2ケタ勝利を達成。2017年は故障もあり、12試合の登板に終わったが5勝をマークし、ワールドチャンピオンに貢献している。

今シーズンはチーム事情もあり、中継ぎとして起用され58試合に登板、防御率1.99と安定した投球を見せた。フォーシーム、スライダー、カーブを武器としており、特にスライダーの切れは抜群。また、カーブの使い手として紹介されることも多い。

シーズン中盤からサンディエゴ・パドレスのクローザーとして活躍したキルビー・イエーツもやってくる。投球の半分以上を占めるフォーシームは、93マイル(約149.6キロ)から94マイル(約151.3キロ)と驚くほどの速さではない。しかし、スプリットを交えるその投球術でK/9(奪三振率)は12.86と高水準を誇っている。奪三振ショーに期待したいところだ。

【FOXSPORTS公式】大谷翔平から三振を奪うイエーツ


その他にはロサンゼルス・ドジャースの前田健太、テキサス・レンジャーズのクリス・マーティンと日本でプレーしていた選手も来日する。

注目野手はナ・リーグ新人王候補の二人

野手・今シーズン成績

野手陣で注目したいのは、ナショナル・リーグのルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)にノミネートされているアトランタ・ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.と、ワシントン・ナショナルズのフアン・ソトだ。

アクーニャは今シーズン彗星のごとく現れ、111試合で26本塁打を記録。20歳という若さは大きな魅力で、ポストシーズンでも史上最年少で満塁本塁打を放っている。183センチ、81キロと決して大きいわけではないが、そのパワーは底知れず。これからの時代を担う存在として注目を浴びている。

ソトも同じく打撃型の新人だ。116試合で22本塁打を放つパワーもさることながら、BB%(全打席のうち四球を選んだ割合を表す指標)が16%、出塁率.406と打つだけではなく、ボールの見極めにおいても優秀な成績を残している。

【ナショナルズ公式】ソトの本塁打


その他、シンシナティ・レッズのエイウヘニオ・スアレスやフィラデルフィア・フィリーズのリース・ホスキンスと、今シーズン34本塁打を放ったパワーヒッターもやってくる。また、内野手登録ながら外野の守備でも活躍するロサンゼルス・ドジャースのクリス・テーラー、2年連続でアメリカン・リーグの盗塁王に輝いたカンザスシティー・ロイヤルズのウィット・メリフィールドにも注目したい。