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大学野球も開幕!今年もドラフト候補が多数!

2018 4/6 12:30mono
神宮球場 大学野球
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東京六大学野球の見どころ

4月14日から神宮球場を舞台に開催される東京六大学野球。長嶋茂雄氏(立教大→巨人)、山本浩二氏(法政大→広島)など、プロで大きな実績を残したレジェンドを輩出する大学野球の中心的なリーグである。慶応大学、明治大学、早稲田大学、立教大学、法政大学、東京大学の6大学で構成されており、順位による入れ替えはない。春秋の2季制で争われ、2017年秋は慶応大学が7季ぶり35度目の優勝を飾った。

4年生が引退して新たなチームで迎える春季リーグは、様相がガラッと変わってしまう。2006年秋、2007年春の早稲田大学以来、秋春連覇が達成されていないことからもよくわかる。

2018年春季リーグで注目したいのは、2017年に東京大学と同率5位で最下位となった早稲田大学だ。エースの小島和哉が主将、チームの中心となる。小島は1年春からリーグ戦に登板しており、ここまで通算14勝をマーク。秋のドラフトへ向けて好成績を残したい。

早稲田実業学校時代に、清宮幸太郎(現・日本ハム)とチームを引っ張った加藤雅樹も復活にかけている。2017年春は首位打者・ベストナインに輝いたものの、秋は打率.222と奮わなかった。4番での起用が予想されており、主軸として最下位脱出を目指す。

秋春連覇を目指す慶応大学は岩見雅紀(現・楽天)、首位打者の清水翔太が卒業して戦力が大きく下がった。関根智輝、佐藤宏樹ら2年生の若い投手陣で踏ん張りたいところだ。

明治大はOBである星野仙一氏が1月に急逝しており、3季ぶりの優勝を報告したい。立教大学は2017年春にリーグ優勝、その勢いで大学選手権も制したが秋はBクラスとなる4位。田中誠也、手塚周といった3年生投手を軸に巻き返したい。東京大学は宮台康平(現・日本ハム)が抜けて苦しい展開が予想されるが、まずは1勝を目指したい。

東都大学野球の見どころ

東京六大学野球よりも5日間早い4月9日に開幕する東都大学野球。1部から4部までで構成され、順位によってシーズンごとに入れ替えがある。OBには小久保裕紀氏(青山学院大学→ダイエー他)、井口資仁(青山学院大学→現・ロッテ監督)らがおり、多くのプロ野球選手を輩出してきた。

2017年は東洋大学が春秋連覇を達成。46年に渡って同大学を率いた、高橋昭雄監督が勇退するシーズンに花を添えた。2018年は杉本泰彦監督体制となって初めてのリーグ戦になる。リーグ屈指の強力打線に目がいくが、投手にも注目したい。2017年秋のベストナイン、最優秀投手を受賞した甲斐野央、2016年春のセンバツ優勝投手でもある村上頌樹、梅津晃大らの投手陣で3連覇を目指す。

2017年は2季連続で2位となった亜細亜大学は頓宮裕真が4番捕手、主将として2016年春以来となるリーグ制覇を目指す。プロでは多くのOBが活躍しており、後輩として負けられない。2017年秋、15季ぶりとなる一部昇格を果たした立正大学は2位と躍進。2018年は最速150キロを誇る釘宮光希を中心にさらに上を目指す。國學院大学は山﨑剛(現・楽天)と主将である諸見里匠が守っていた二遊間の穴を埋められるかが鍵となりそうだ。

優勝24度を誇りながら2004年秋以来、リーグ制覇がない中央大学は、甲子園に出場した皆川喬涼(前橋育英高校)、大関秀太郎(作新学院高校)といった1年生組に期待がかかる。二部から昇格してきた駒澤大学を率いる大倉孝一監督は女子日本代表を率いて女子ワールドカップで4度優勝に輝いた名将だ。大学野球での采配に注目したい。