東京六大学野球の見どころ
4月14日から神宮球場を舞台に開催される東京六大学野球。長嶋茂雄氏(立教大→巨人)、山本浩二氏(法政大→広島)など、プロで大きな実績を残したレジェンドを輩出する大学野球の中心的なリーグである。慶応大学、明治大学、早稲田大学、立教大学、法政大学、東京大学の6大学で構成されており、順位による入れ替えはない。春秋の2季制で争われ、2017年秋は慶応大学が7季ぶり35度目の優勝を飾った。
4年生が引退して新たなチームで迎える春季リーグは、様相がガラッと変わってしまう。2006年秋、2007年春の早稲田大学以来、秋春連覇が達成されていないことからもよくわかる。
2018年春季リーグで注目したいのは、2017年に東京大学と同率5位で最下位となった早稲田大学だ。エースの小島和哉が主将、チームの中心となる。小島は1年春からリーグ戦に登板しており、ここまで通算14勝をマーク。秋のドラフトへ向けて好成績を残したい。
早稲田実業学校時代に、清宮幸太郎(現・日本ハム)とチームを引っ張った加藤雅樹も復活にかけている。2017年春は首位打者・ベストナインに輝いたものの、秋は打率.222と奮わなかった。4番での起用が予想されており、主軸として最下位脱出を目指す。
秋春連覇を目指す慶応大学は岩見雅紀(現・楽天)、首位打者の清水翔太が卒業して戦力が大きく下がった。関根智輝、佐藤宏樹ら2年生の若い投手陣で踏ん張りたいところだ。
明治大はOBである星野仙一氏が1月に急逝しており、3季ぶりの優勝を報告したい。立教大学は2017年春にリーグ優勝、その勢いで大学選手権も制したが秋はBクラスとなる4位。田中誠也、手塚周といった3年生投手を軸に巻き返したい。東京大学は宮台康平(現・日本ハム)が抜けて苦しい展開が予想されるが、まずは1勝を目指したい。