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アマチュア最強の意地!第4回WBCキューバ代表

2017 5/15 09:56おしょう
野球
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出典 /Shutterstock.com

オリンピックなどの国際大会で数々の金メダルを手にしてきたキューバ。 しかし、WBCでは過去4大会で優勝はありません。 今回は、WBCでのキューバ代表を振り返ってみます。

第1回大会、アマチュア最強チームの意地

キューバは、MLB選手を多数要するドミニカ共和国、プエルトリコなどの強豪国を退け、準優勝という成績を残しました。 しかし、当初アメリカとキューバは国交断絶状況にあったため、WBCへの出場が危ぶまれる逆境もあったのでした。
ヤデル・マルティ選手、ユリエスキ・グリエル選手、ヨアンディ・ガルロボ選手の3選手がベストナインに選出される活躍をしています。 レスリー・アンダーソン選手、フレデリク・セペダ選手など、のちに日本でプレーする選手も在籍していました。

打倒日本で臨んだ第2回大会

キューバは、第1回大会で準優勝に終わりました。決勝で敗れたのが日本です。 そのため、日本には勝つという強い気持ちで第2回大会に臨みました。 中でも、投手で最速169kmの球速を誇る左腕、アロルディス・チャップマン選手が大きく話題となりました。
しかし、チャップマン選手も制球難に苦しむと共に、打撃陣も沈黙。その結果日本と2戦し、6-0、5-0と2試合とも完封負けを 喫し、完敗してしまいます。さらに、58年ぶりに国際大会での決勝を逃してしまうこととなりました。

初のWBC優勝を狙った第3回大会

過去2大会ともに敗れ、優勝を阻まれた日本はキューバにとって天敵となっていました。 しかし、その雪辱を晴らしたのが1次リーグ。キューバは東京ドームという敵地で6-3で日本に勝利を収めました。
1次リーグを全勝で勝ち進み、勢いにのると思いきや、伏兵オランダになんと2度も敗れ、2次リーグで早々に敗退という結果に終わります。 オリンピックやW杯などのこれまで主要国際大会で優勝してきたキューバにとって、WBCは唯一優勝していない国際大会なのでした。

初優勝を目指した第4回大会だが?

キューバチームは国内リーグの選手が大半を占めています。それに日本でも活躍しているアルフレド・デスパイネ選手が加わりました。 しかし、キューバには厳しい事情があります。それは亡命です。
MLBという世界最高峰のリーグを目指して、有能な選手は亡命してしまうことが大きな痛手となっています。
亡命してMLBで活躍している選手といえば、アロルディス・チャップマン選手や、ヤシエル・プイグ選手など多数になります。 若手の有望株は亡命してしまうことがあり、どうしてもベテラン選手に頼らざるを得ない事情があります。

打撃の中心はあの選手!

キューバの打撃陣で期待されたのは、やはり千葉ロッテマリーンズで活躍していたのアルフレド・デスパイネ選手です。 ユリエスキ・グリエル選手などの有望選手も亡命してしまい、デスパイネ選手にかかる期待は大きくなっていました。
また、キューバの選手は国内でプレーしている選手が多いのですが、デスパイネ選手は日本の投手との対戦経験があることも大きいです。 キューバにとっては頼れる存在ですが、日本にとっては大きな脅威となりそうです。

まとめ

キューバ代表WBCでの活躍を振り返ってみました。 やはり、国際大会で活躍していたキューバが強くなくては盛り上がりに欠けてしまいます。 内外野手、投手など、主力選手が欠けてしまっている第4回キューバ代表でしたが、ベスト8まで残れる底力を持ってます。 無名ながら強い選手が続々と生まれるキューバ。次回の大会では油断できない相手になっているかも知れませんね。