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環太平洋大~2017全日本大学野球選手権大会で注目したい!

2017 4/20 20:07茶色野うさぎ
野球
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Photo by mTaira/ Shutterstock.com

2017年の全日本大学野球選手権大会で活躍が期待される大学の中から、今回は環太平洋大学野球部をピックアップして紹介する。比較的新しい大学だが、どんな大学なのか、2017年の野球部の戦力など気になる情報をまとめてみた。

環太平洋大ってどんな大学?

2007年に設立された新しい大学なので、よく知らない方もいるかもしれない。そこで環太平洋大学について少し解説する。
環太平洋大学は「どこにもない大学」というコンセプトのもと、2007年に岡山県岡山市に設立された私立大学だ。1987年に環太平洋地域の教育者らによって提唱された「環太平洋大学構想」というものを基盤にしているため、「環太平洋大学」という名称になったようだ。
公務員、教育者、スポーツの分野で活躍する人材の育成に力をいれているほか、運動部のほうも有名な指導者を招いて着実に実績を上げてきており、名前を知られるようになってきている。

環太平洋大学野球部の紹介

環太平洋大学の野球部は大学の設立初年度である2007年に創部され、中国地区大学野球連盟に所属をしている。大学の方針で体育会の運動部は勝つことを求められる。
勝つために厳しい日々を送ることで、精神力やチームワークなどが育ち、人間としても成長するという考え方に基づいている。その分、練習環境もすばらしく、専用の野球場や室内トレーニングセンターを完備しているほか、優秀な指導者の招聘にも力をいれている。
野球部も当然「日本一」を目指して日々厳しい練習をこなしていて、プロで活躍できるレベルの選手を輩出する全国レベルの強豪へと成長している。OBには中日ドラゴンズで活躍する亀澤恭平内野手や又吉克樹投手などがいる。

中国地区大学野球を引っ張る環太平洋大

中国地区大学野球連盟は中国地方の大学によって構成される4つのリーグからなっており、1部リーグには明治神宮野球大会優勝の経験もある東亜大学も所属するレベルの高いリーグだ。2007年に創部されて中国地区大学野球連盟の4部リーグからスタートをきった環太平洋大は24連勝などの記録を打ち立てながら躍進し、2009年の春季リーグで1部昇格を果たす。2010年の秋季リーグでは創部4年目で1部リーグ優勝、明治神宮大学野球大会にも出場している。2012年に2部リーグ降格を経験するが、駒澤大学のコーチをしていた野村明彦監督を招聘した2013年には2部リーグを優勝して昇格、2016年シーズンには春季リーグ2期連続の優勝、秋季リーグ3期連続の優勝という安定した成績を収めた。全国制覇という夢の実現に近づいてきている。

2017年を戦う環太平洋大の戦力紹介、投手編

2017年の環太平洋大の投手陣を支えるのは最終学年を迎えるエースの宮本広大投手だ。右投げのエースとして成長し、球威のあるストレートが魅力だがスライダーの切れも抜群で、三振をとれるピッチャーだ。
左投げのエースとして期待されてきた和田洸輝(わだ こうき)投手が卒業、JR北海道へと入社してしまうため、宮本投手の仕上がりは非常に重要になってくる。
ほかには身長189cmの家森雄誠投手、186cmの廣永諒馬投手などスケールが大きくてこれからの成長が楽しみな選手が控えており、このあたりも非常に興味深いポイントだ。サイドスローにちかいスリークォーターから投げる原朋哉投手もバッターにとっては非常にやっかいな投手になりそうなので注目だ。

2017年を戦う環太平洋大の戦力紹介、野手編

2017年の野手陣も非常に魅力的な選手が多くなっている。
筆頭は広島東洋カープの野村謙二郎監督の息子である野村颯一郎(そういちろう)内野手だ。環太平洋大の野村明彦監督は叔父にあたるという野球のサラブレッドで、父親と同じショートのポジションで将来が期待されている。
他には沖繁優一外野手も評価が高く、俊足を生かした、広い守備範囲でチームを支える。長打力と安定感を兼ね備えており、攻撃の面でも欠かせない存在となっている。キャッチャーを任される志賀巧朗捕手も打撃、守備の両面で評価の高い注目選手の一人だ。角田泰治内野手、西山雅貴内野手などは内野だけでなく投手もこなせる器用な選手で、いろいろな場面で存在感を発揮しそうな存在だ。

まとめ

全国制覇を目標にかかげる中国地区の強豪・環太平洋大野球部を紹介してきた。野手陣の充実ぶりはすばらしく、投手陣の枚数がそろってくれば2017年の全日本大学野球選手権大会でかなり期待できそうな陣容だ。環太平洋大の躍進を楽しみにしよう!