「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

2017年全日本大学野球選手権大会において注目の富士大野球部を紹介

2017 4/20 11:07TANANA
野球
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by David Lee/Shutterstock.com

北東北大学野球連盟に所属する富士大学は、1965年に創部し、現在では部員100名を超える強豪校として全国レベルの力を有しています。 今回は、2017年全日本大学野球選手権大会への出場、そして初優勝を虎視眈々と狙う同大学野球部を徹底的に紹介します。

プロ野球でも活躍するOBなど、富士大学野球部の特徴を紹介

富士大学野球部は、個々の選手の能力が高いチームですが、1球、1プレーに対する集中力の高さが強みであり、基本を忠実に守っています。1年生でも試合に出場できる機会が多くあり、部員全員が毎日の練習を懸命に行っているのです。
プロ野球にはこれまで数々の選手を送り込んでいます。1年の春から4番を務め、リーグ戦打点王などの実績がある山川穂高選手は、2014年ドラフト2位で埼玉西武ライオンズに入団。2016年には14本塁打を放ち、将来の大砲候補として期待されています。
リーグ戦通算防御率1.08の好成績を残した多和田真三郎投手は、2015年ドラフト1位で山川選手と同じく埼玉西武ライオンズに入団。1年目から先発で初完封を記録するなど7勝を挙げる活躍をしました。

全国レベルの力を有する富士大学のこれまでの実績

富士大学が所属する北東北大学野球連盟は、1991年に発足し、リーグ戦もその時に始まりましたが、当初は青森大学が春秋合わせて9連覇を達成するなど最強チームの名を欲しいままにしていました。
しかし、富士大学も2002年秋に初優勝を飾ると、徐々に盟主の座が交代していきます。プロでも通用する力を持つ選手が次々と入部し、2014年春から2016年秋まで6連覇の快挙を達成しました。
大学選手権も11回出場し、そのうち準優勝が1回と、北東北大学野球連盟所属チームの中でもトップの実績を持っており、2017年春リーグでも優勝候補の最右翼となっています。

地方大学の意地を見せ付けた2009年の大会

富士大学が最も日本一の頂点に近づいたのは、2009年の全日本大学野球選手権大会でした。春の北東北春季リーグを全勝優勝して出場した同大会で、富士大学はその勢いを持続させます。1回戦から準々決勝まで1点差の逆転勝利と、これ以上ない劇的な展開で勝ち進み、準決勝も創価大学をシャットアウト。
いよいよ迎えた決勝では、当時の青木久典監督の母校でもあった法政大学と対戦しました。試合は5回に富士大学が先制し、守安玲緒投手が7回まで法政打線を1安打に抑えていたものの、8回に同点とされると9回には4点を取られ力尽きたのです。しかし、地方大学の底知れぬポテンシャルを見せ付けた大会となりました。

富士大打線の要となる注目野手を紹介

富士大学には、将来プロ有望な選手がたくさん在籍しています。まずは野手から見ていきましょう。
キャプテンを務める捕手で3年生の小林遥選手は、身長172センチと小柄ながら高い身体能力を誇っています。守備では強肩ぶりを見せつけ、攻撃面でも俊足で長打力を秘めた逸材です。
1年生で外野手の吉田開選手は、専大北上高校時代に通算54本塁打を放ったスラッガーで、プロの注目を集めました。フルスイングを身上としており、走攻守揃った好選手です。

富士大の守りの主役である投手陣を紹介

次に、富士大の投手陣を見ていきましょう。 1年生の倉井祐輔投手は、高校時代は作新学院で背番号1を背負うエースでした。186センチという長身からダイナミックなフォームで投げるのが特徴ですが、全体的な身体のバランスが良く、抜群の制球力があります。
同じく1年生の滝川遼太投手は、最速144キロの速球とスローカーブやチェンジアップ、スライダーといった各種変化球のコンビネーションが武器で、緩急自在に相手打者を打ち取ります。

まとめ

富士大学は北東北大学野球連盟に所属するチームの中でも優勝候補の最右翼であり、ここを首尾よく勝ち上がって、さらにその先に待っている大学選手権でも活躍が期待されます。 今年のドラフト候補生も多数存在するので、そんな彼らに注目しながら富士大学の活躍ぶりを見るのも面白いかもしれませんね。