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実績などから探る、2017年全日本大学野球選手権大会の優勝予想

2017 4/20 11:07kinsky
野球
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Photo by mTaira / Shutterstock.com

2017年6月に明治神宮野球場と東京ドームを会場として、大学野球の頂点を決める「全日本大学野球選手権大会」が開催されます。2016年は全国の大学春季リーグを勝ち抜いた27チームが参加し、中京学院大が初優勝を飾りました。さて、今年の優勝の行方について予想します。

2017年度開催は、6月4日から7日間の予定

全日本大学野球選手権大会に出場できるのは、全日本大学野球連盟に加盟している各大学連盟の春季リーグ優勝チームです。春季リーグは4月から始まるので、2017年全日本大学野球選手権大会に出場できるチームはまだ決定していません。
6月4日(日)14時30分に明治神宮会館で行われる開会式と、6月5日(月)の開戦から7日間続くトーナメント戦が現在決定しているスケジュールです。優勝に関しては、これまでは東京6大学所属チームが最多優勝していますが、最近は混戦模様です。

実績では関東圏のチームが上も、力関係は接近の傾向に

全日本大学野球選手権大会における過去の優勝回数トップは法政大学で、3位が明治大学というように東京6大学野球連盟に所属している大学が実績上位です。また、東都大学野球連盟や首都大学野球連盟、さらに関西学生野球連盟などに所属しているチームも優勝実績があります。
しかし近年、2016年は東海地区大学野球連盟所属の中京学院大が初優勝し、2013年には関甲新学生野球連盟の上武大が優勝するなど、全国各大学の実力の差がなくなってきているように思われます。

優勝争いの軸は東京6大学、東都大学、首都大学のチームか

あえて優勝候補を挙げるとすれば、やはり関東の東京6大学、東都大学、首都大学の各連盟所属チームになるでしょう。連盟別の成績を見ると、東洋大などが所属する東都大学野球連盟が176勝46敗で勝率807、優勝24回。早稲田大、法政大などが所属する東京6大学野球連盟が149勝42敗1分で勝率780、優勝回数24回と、この2つの連盟が実績上では他を圧倒しています。
他の連盟は優勝回数も一桁ですから、2017年に関しても関東の連盟対他の連盟という図式になりそうな気配です。

首都圏のチームは他地区から目標とされ、苦戦を強いられる状況に

2016年、東京6大学野球連盟から出場したのは3年ぶり17回目となった明治大学で、東都大学野球連盟から出場したのは2年ぶり13回目となった亜細亜大学です。明治大は2回戦で敗退し、亜細亜大は準々決勝で敗れましたが、亜細亜大が負けたのは優勝した中京学院大でした。
トーナメント方式なので負ければ即敗退。しかも全国の連盟チームは首都圏チームに対してはエース級を投入する傾向があるので苦戦を強いられますが、それだけ首都圏のチームは本命として目標にされているということに間違いありません。

2016年の覇者・中京学院大学や、上武大にも大いにチャンスあり

2016年の大会で優勝したのが初出場の東海地区野球連盟に所属している中京学院大学で、同連盟としても初めての優勝という快挙でした。2017年に関してはエースの栁川優太選手が卒業して社会人野球に進みましたが、同年3、4年生になるレギュラーが力を付けているので、出場してくれば優勝候補の一角です。
一方、ここ数年の健闘ぶりが顕著なのが関甲新学生野球連盟に所属している上武大です。2013年大会には優勝しており、2015年、2016年ともベスト4入りで強豪チームとして変貌を遂げるでしょう。

まとめ

全日本大学野球選手権大会は学生野球界の頂点を決める大会として、選手としても大目標の舞台です。まだ出場チームが決定していない段階で優勝を予想するのは難しいことですが、これまでの実績などから行方を占ってみました。