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野球好きなら知っておきたい中学硬式野球の名門チームとは?

2017 2/16 10:10
野球
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Photo by Suzanne Tucker/Shutterstock.com

中学硬式野球の注目度が高まっている。甲子園に出場している選手の多くがボーイズリーグ、リトルシニアリーグといった中学硬式野球リーグ出身だからだ。中学時代から目立っている選手やチームに注目してみよう。

中学硬式野球事情とは

中学硬式野球には6つのリーグがある。ボーイズリーグ、ヤングリーグ、リトルシニアリーグ、ポニーリーグ、フレッシュリーグ、ジャパンリーグ。この6リーグの中でもレベルが高いのが、ボーイズリーグとリトルシニアリーグだ。

リーグを超えた中学硬式野球日本一を決めるジャイアンツカップの優勝チームは、過去10年でボーイズリーグが8回、リトルシニアリーグが2回と他のリーグを圧倒していた。高レベルの選手が集まることでリーグのレベルが上がる好循環が生まれているため、このような現象が続いている。

日本一有名な硬式野球チーム“枚方ボーイズ”

現在、中学硬式野球クラブで一番有名といえるのが大阪府の枚方(ひらかた)ボーイズだ。枚方ボーイズは今年のドラフトでも松尾大河選手(秀岳館→DeNA3位)、九鬼隆平選手(秀岳館→ソフトバンク3位)の2人が指名されている。中学硬式野球の日本一を決めるジャイアンツカップでの優勝は4回となっており、2016年現在で最多だ。

枚方ボーイズの鍛治舎巧監督は指導力に定評があり、多くの中学生が集まる。その鍛治舎監督は、現在は秀岳館高校の監督となり、チームの弱体化が懸念されたが、その後もさまざまな大会で優勝を飾るなど強さは健在だ。

清宮幸太郎選手が在籍していた“調布リトルシニア”

東京都の調布リトルシニアは、早稲田実業の清宮幸太郎選手の出身チームということもあり、最近注目を集めている。OBには荒木大輔選手(元ヤクルト)、武田一浩選手(元日本ハム)、関川浩一選手(元中日など)らがおり、古くから好選手を輩出している。

2016年のリトルリーグ日本一を決めるリトルリーグ全日本野球選手権大会に優勝し、世界大会へ出場も果たしている。清宮選手効果で2017年以降も有望な選手が多く集まるかもしれない。

松坂大輔選手を輩出した“江戸川南リトルシニア”

東京の江戸川南リトルシニアは1984年に創設された30年以上の歴史を誇るチームだ。松坂大輔選手(ソフトバンク)、小谷野栄一選手(オリックス)を輩出した名門。松坂選手以降も、大塚豊選手(元日本ハム)、三ツ俣大樹選手(中日)などがプロ入りしており勢いは衰えていない。

2016年現在で全日本選手権大会で3回優勝しており、ジャイアンツカップでも準優勝を果たすなど、全国大会の実績も十分だ。有安監督は立ち上げから監督を続けており、監督歴は30年を超える。名門リトルには名将ありということかもしれない。

2016年ジャイアンツカップ制覇“湘南ボーイズ”

2016年のジャイアンツカップを制覇したのが神奈川県の湘南ボーイズだ。湘南ボーイズは、ジャイアンツカップだけでなく、横浜DeNAベイスターズカップなど、その他の大会を含めて5大会を制している。また、現在までにプロ野球選手も多く輩出しており、地元でも有名なボーイズだ。

東海大相模高校で甲子園優勝を果たし、2015年ドラフト1位で中日ドラゴンズに指名された小笠原慎之介選手も湘南ボーイズの出身。また、中学生のクラブチームであるにもかかわらず、整骨院、病院と提携しており、体のケアにも気を配っている。

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