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野球選手におすすめ!適切な栄養価の食事メニュー

2016 12/9 12:03
野球
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Photo by Syda Productions / Shutterstock.com

スポーツ選手は一般人に比べ、より栄養価の高い食事を心掛けています。高いパフォーマンスを発揮するには、適切な栄養摂取が欠かせません。 しかし、適切な栄養バランスは競技によっても異なります。 この記事では、野球選手の場合を取り上げて、栄養価の高い食材、食事メニューをご紹介します。

食事による栄養バランスは選手のパフォーマンスと密接に関係

あらゆるスポーツに共通することですが、選手が質の高いパフォーマンスを繰り出すことと、バランスの良い栄養摂取を行うことは密接に関係しています。しかし、競技が変われば体の動きや運動量といった内容も変化するので、伴って適切な栄養価も変わってきます。同じくらいの身長でも、ラグビー選手とマラソン選手では体形が異なりますが、これはトレーニング内容の違いだけではなく、栄養摂取にも違いがあることはお解りになると思います。
では、適切な栄養摂取を前提とした場合に、野球選手にとってバランスの良い食事にはどんなものがあるでしょうか? 栄養素による体への効果とともにご説明します。

プレー特性による栄養摂取の違い

野球選手にとって栄養価の高い食事を考える前に、野球選手のプレー特性を考慮する必要があります。大きくいえば野手と投手の違いです。
一般的に野手は、守備時のステップワークや方向転換、短い距離のダッシュなどに特徴があります。攻撃時のバッティングや走塁も含め、瞬発力を多く使うのが特徴です。一方で投手は、ピッチングという一連の動作がほぼ同じとなるフォームを繰り返すことに特徴があります。瞬発力も使いますが、特に長いイニングを投げ切るには持久力が重要になってきます。 このように、同じ野球選手でもプレー特性が異なることで、適切な栄養摂取にも違いが生まれるのです。次の章では野手にとって効果的な栄養素と、代表的な食材をご紹介します。

野手のプレー内容に適した栄養素のタンパク質

野球の内野手や外野手は、そのプレー内容として瞬発力系の動きに特徴があることをお伝えしました。瞬発力は筋肉の収縮がカギを握ります。つまり、食事の観点からは筋肉繊維の元となる栄養摂取が大切ということです。
筋肉の発達を促す栄養素はタンパク質です。英語の「プロテイン」という名称をご存じの方も多いでしょう。いわゆる「魚・肉・卵」にはタンパク質が多く含まれています。ただし、体にとって過度なタンパク質摂取は脂肪分の摂り過ぎを招く恐れもあるので注意が必要です。卵や牛乳、鶏肉のささ身、植物性タンパク質の大豆などを上手に摂取することで、脂肪分を控えながらタンパク質を補うことができます。

パワーの源となる炭水化物と疲労回復の糖質

練習や試合の前後には力の源になる炭水化物の摂取が効果的です。お米やパンには炭水化物が多く含まれているので、朝食でしっかり補給する習慣をつけましょう。トレーニング中などであまり時間がない時は、バナナやレモンのハチミツ漬けなどで糖質による炭水化物を補給できます。糖質は激しい運動の後に回復効果を発揮する栄養素でもあるので、負荷のかかる練習や試合の後には糖質を摂取する習慣をつけるのも良いでしょう。
その他では、乾燥させたきくらげやシイタケ、舞茸にも炭水化物が豊富に含まれています。炒め物やサラダといったメニューに加えれば、手間や時間もさほどかからずにこれらを摂取できます。

投手のプレー内容に適した栄養素と食材

ピッチャーは投球という同じ動作を繰り返すため、持久力が求められると同時に特定の関節や筋肉が疲労するポジションです。そのようなプレー特性にはどんな栄養素が効果的でしょうか。
持久力向上に役立つ栄養素としては、鉄分やグルタミンが挙げられます。鉄分の豊富な食材には、ほうれん草、ニラ、小松菜といった野菜類や、レバー、ハツなどの肉類、そして海苔やワカメ、ひじきなどの海藻類があります。レバニラ炒めなどは鉄分補給に最適なメニューですね。
関節や筋肉、腱を疲労から回復させ、ケガを予防する栄養素には、カルシウムやコラーゲン、ビタミンCといったものがあります。アセロラ、焼き海苔、パプリカなどはビタミンCが豊富なことで知られています。

まとめ

この記事では、野球選手でも野手と投手に分けて、それぞれのプレー特性に適した栄養素や食材、食事メニューをご紹介しました。 栄養価の高い食事はプレーの質や体のキレにも影響してきます。これまで食事の内容を意識してこなかった方は、ぜひ参考にしてみてください。