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箱根駅伝2017でおさえるべき基礎知識&予想

2016 9/8 14:08
ランナー脚@Shutterstock
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箱根駅伝の歴史ある伝統

毎年1月2日と3日の二日間で五区間を往復し、計10区間で順位を競う箱根駅伝。始まりは1920年。第二次世界大戦により中断したものの、2017年度で93回目を迎える。

箱根駅伝には、総合成績上位10校だけに与えられる権利「シード権」があり、獲得した10校を「シード校」と呼ぶ。獲得すれば、翌年も確実に出場できるのだ。しかし、箱根駅伝に出場できるのは20校。シード権がない大学は、残り10校の出場枠を10月の予選会で勝ち取る必要がある。

その他、出場できなかった大学のエースが関東学生連合チームとして出場する「オープン参加」がある。したがって、シード校10校と予選会上位10校に関東学生連合を加えた21チームが箱根駅伝に出場できるのだ。

コース変更にも注目

今回、4区と5区のコースが下記のように変更される。
4区 18.5km→20.9km
5区 23.2km→20.8km

そして、コース変更により以前の4区、5区の記録は度外視され、2017年の記録が区間記録となる。

今までもコース変更はあったが、毎年名選手が誕生する5区、通称「山の神」のコース変更はファンに衝撃を与えた。

ではなぜ、5区のコース変更となったのか?それは、注目される区間である一方で、「選手への負担も大きく、優勝への貢献度も高すぎる」といったことが問題視されたからだ。

予選会上位10校を予想

第93回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会の参加資格は下記1~3の通り。

1.平成28年度関東学生陸上競技連盟男子登録者で、本予選会並びに箱根駅伝本大会出場回数が通算4回未満である者に限る。なお、出場とはエントリーした時点で出場とする。ただし、別個加盟の大学院の競技者は、学部での出場回数に関係なく新たに4回まで出場できる。
2.1校1チームとする。ただし、エントリーは10名以上14名以下とし、出場人数は10名以上12名以下とする。
3.平成27年1月1日(木)より申込期日前日までに各校エントリー者全員が5000m16分30秒以内もしくは10000m34分以内のトラックでの公認記録を有していること。
参照:関東学生陸上競技連/第93回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会要項

各校上位10名の合計タイムから10校選考する。つまり、全日本駅伝の記録会のように、途中棄権で出場を逃すというようなことはない。

今回上位に入りそうなのが言わずと知れた強豪、日本大学だ。理由は、ケニアからの留学生ワンヴィの存在。予選会では圧倒的な走りを見せてくれるだろう。また、神奈川大学も外せない。全日本駅伝の予選会では途中棄権したものの、上位を狙う実力は充分。

コース変更がある今回の箱根駅伝。2日間でどのようなドラマが繰り広げられるのか楽しみだ。