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プロ1年目の桐生 再び9秒台を出せるか 陸上セイコーゴールデンGP注目選手(1)

2018 5/18 07:00SPAIA編集部
桐生祥秀,Ⓒゲッティイメージズ
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時の人となり、冬季練習が進まず

通常ならば3月下旬に海外のレースを走ったり、4月には国内のレースを走ったりもしてきた桐生。今季の初戦がいつもより遅いのには理由がある。

時の人となったがために、イベントやテレビ出演、行政やマスコミからの表彰に引っ張りだこになり、思うように練習ができなかった。(NHKの紅白歌合戦にスペシャルゲストとして出演。桐生の「勝負曲」である「栄光の架橋」を歌うゆずの場面で登場など)100メートルを走るための土台をつくる冬季トレーニングに入るのが遅れ、今季のスタートも後ろにずれることになった。

だから、今季の結果がいま一つなのも致し方ない。調子が上がってくるとすればこれからだろう。そういった意味で、5月20日のゴールデングランプリの桐生の走りは面白いかもしれない。

言葉にはトップアスリートとしての自覚があふれる

今季の調整が遅れている要因として、イベントに引っ張りだこであることを書いたが、これはトップアスリートとしての宿命かもしれない。そして、桐生も自身の立場を自覚していると思う。

今年1月、360人の親子の前で走り方を教える桐生の姿があった。横浜市で行われたかけっこ教室。桐生は自ら積極的に子どもたちに話しかけ、参加者を喜ばせていた。

「陸上を、子どもたちから憧れられるスポーツにできるよう貢献したい」。その言葉通りの行動だった。

大学の卒業式でも、陸上界を牽引するものとしての思いがあふれるコメントを残している。

大学生活を振り返り、「楽しい4年間でした。メダル取ったり、9秒台が出たり、逆に負けたりもした。一番の思い出は選べないけど、1年1年いろんなことがあった」と語った後、実質的にプロになることについてこう語った。

「野球選手、サッカー選手は憧れられる。陸上選手でも、そんな憧れられる活躍をできるようにしたい」
「ここから先、もう9秒台を出さないと会場が沸くことはないと思う」

100メートルの今季国内初戦となるゴールデングランプリで、桐生は会場を沸かせることができるだろうか。


9秒台へ答えをつかんだ山縣が捲土重来を期す 陸上セイコーゴールデンGP注目選手(2)へ続く

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