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【箱根駅伝2018】青山学院大学の4連覇はあるのか

2017 11/10 12:24hiiragi
ランナー 日本人 男
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完全優勝の3連覇とシーズン3冠をかけて迎えた箱根駅伝2017

箱根駅伝2017に青山学院大学は、前年の優勝でシード校として出場した。9回連続22回目の出場となったこの大会には、往路復路共に制する完全優勝の3連覇と、大学三大駅伝の2016年シーズン3冠がかかっていた。
1区はまれにみる大混戦となった。1位は東洋大学の服部弾馬選手がとり、青山学院大学の2年生梶谷瑠哉選手は4位ながら、1位と4秒差で襷をつないだ。
2区は2位の通過となったが、3区の区間賞で1位を奪い以降はトップを譲らず往路は2位早稲田大学に33秒差の1位でゴールした。

余裕の走りで箱根3連覇とシーズン3冠を達成

復路では往路に比べると楽な展開となった。6区を走った2年生小野田勇次選手が、33秒差でスタートした早稲田大学を2分8秒まで広げたのだ。
7区で3年生田村和希選手が少し差を縮められたが、8区を任された3年生下田裕太選手が区間賞の走りで2位を5分32秒引き離すと、9区、10区も危なげのない走りで優勝を勝ち取った。
2位には9区で早稲田大学を逆転した東洋大学が入り早稲田大学は3位だった。この優勝で箱根完全優勝3連覇、大学駅伝シーズン3冠に輝き2017年シーズンは各大学の目標となった。

熾烈なチーム内での代表選手争い

2017年シーズンの目標は、箱根駅伝4連覇と明確だ。そこに向けてのチーム作りと並行して、チーム内では出場に向けて熾烈な競争が始まる。
3月に行われた日本学生ハーフマラソン選手権大会では2年生だった橋詰大慧選手、森田歩希選手が5位と9位に入るなど、9名がベスト100位に入りアピールした。
新たに1年生もそろった5月の関東学生陸上競技対校選手権大会では、さっそく1年生の神林勇太選手が5000mで19位の走りを見せたかと思えば、9月のインターカレッジでは1年生の吉田圭太選手が5000mで9位に入り猛烈にアピールした。
実績のある上級生と新しい力がかみ合えば4連覇の可能性も見えてくる。

箱根初出場で区間賞獲得、実力者4年生田村和希選手

4年生の田村和希選手は山口県の駅伝全国大会常連校、県立西京高等学校の出身だ。高校生の時は3年連続全国高校駅伝に出場した実績を持っている。
青山学院大学では即戦力と期待され、1年生の箱根駅伝2015で4区を任されいきなり区間賞に輝いた。2年生でも4区を任され区間賞を獲得したが、3年生の2017年には7区をまかされたものの、まさかの11位に終わっている。
2017年シーズンが心配されたが、6月の日本学生陸上競技個人選手権大会の5000mで5位に入ると、10月の出雲駅伝では2区を走り区間賞を取り復活を印象づけた。

2年連続区間賞頼りになる4年生下田裕太選手

4年生の下田裕太選手は静岡県の加藤学園高等学校から入学した。高校時代は1度だけ全国高校駅伝に出場している。
1年生の箱根駅伝2015にはエントリーはされたが、走ることはできなかった。2年生の2015年シーズンからは大学三大駅伝全てに出場して、箱根駅伝2016、2017では8区を任されどちらも区間賞に輝いた。また、2016年には東京マラソンに出場して日本人2位になる快走を見せ、東京オリンピック代表選手に名乗りを上げた。
青山学院大学は2017年シーズン初戦出雲駅伝では優勝できなかったが、箱根駅伝2018の優勝候補であることに変わりはない。