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日本人初の9秒台を達成した桐生10秒01からの4年を振り返る(5)

2017 9/29 10:57きょういち
陸上競技
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17歳で初めて海外のレースに

 この年の6月30日、桐生は新たな経験を積んだ。陸上の世界最高峰のツアー大会、「ダイヤモンドリーグ」への出場である。

 このダイヤモンドリーグに日本選手が出場するのはかなり難しい。五輪、世界選手権で決勝に残るレベルの選手ならともかく、準決勝ぐらいのレベルではそう簡単には出場できない。そうなると、日本人で出られる力を持つ選手など、わずかである。

 特に花形の100メートルとなれば、さらにハードルがあがる。この時、日本の高校生が100メートルに出場するのは初めてのことだった。桐生が海外渡航するのも初めてで、もちろんのことながら初の海外のレースでもある。何もかもが初めての挑戦だった。

 桐生が参戦したのは英国バーミンガムでの大会だった。彼は飛行機の中、桐生はアクション映画を見てリラックスしていた。好きな映画はアクション映画、特にダイハードを見ると聞いていた(今は変わっているかも)。食べるものを見ながら、肉が好き、野菜はダメというのが分かってきた(最近は野菜も食べるそうです)。英国ではよく中華を食べていたのではないかと記憶している。

 パスポートを出し、入国審査を行い、日本語が通じない国で走る。桐生が世界へ挑む、という戦いはこのダイヤモンドリーグがスタートになった。

(続く)

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