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世界陸上2017の楽しみ方を紹介いたします。

2017 7/10 10:25華津代
世界陸上,ジャマイカ代表
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Photo by Petr Toman/Shutterstock.com

2017年8月5日から13日までの予定で世界陸上がロンドン・スタジアムにて開催される。 テレビでも時間を割いて放映されるため、日頃あまり陸上に詳しくない方でも楽しんで観られる方法を紹介する。

まず世界陸上の基本データを知っておこう

世界陸上は世界のトップアスリートがすべて集まり陸上世界一を決める大会だ。主催するのは国際陸上競技連盟で、第1回大会はオ1983年8月にフィンランドのヘルシンキにて開催された。
第3回は1991年に東京で開催され、これ以降第4回は1993年ドイツのシュツットガルト、第5回は1995年スウェーデンのイエテボリといった形でオリンピック前年・翌年の2年に一度に開催されることになり、2007年には大阪でも開かれている。
参加国・地域も200を超え、第15回2015年北京大会では207の参加国・地域、1933人の競技者が熱戦を繰り広げている。そして2017年のロンドンに続き、2019年はカタールのドーハ、2021年はアメリカのユージーンでの開催が決定している。

2017年世界陸上の詳細は?前回2015年のことも知っておこう

2017年の世界陸上は、現地時間の8月4日~13日までロンドンオリンピックパークで開催される。8月はロンドンではサマータイムが採用されており、日本との時差は8時間のため、日本時間での開催時間は8月5日未明から14日までとなる。
2015年北京大会では、100mから10000mまで行われるトラック競技、走り幅跳びなどのフィールド競技、マラソンなどのロードレースで、男子24、女子23の計47種目が行われている。金メダルが多かったのは10000m、3000m障害などのケニア、100m、200mなどのジャマイカだ。共に7つずつ獲得しており、ウサイン・ボルト選手はこの大会で3つの金メダルを獲得した。

競技の見所も押さえておこう

トラック競技では、100mはわずか10秒ほどで勝敗が決まるため、スタートの反応と接戦になるフィニッシュ、200mはコーナリングの巧さもポイントの1つだ。800mや1500mなどの中距離は、ポジション争いが熾烈で選手同士のぶつかり合いなどアクシデントも起こる。
10000mなど長距離ともなると、揺さぶりが何回か行われて力のある選手が残り、そこから仕掛ける強烈なラストスパートは見ものだ。有力選手の位置取りと、どこから追い上げてくるかなどの動き方にも注目していると一層楽しめる。

過去の記録も知っておこう

ウサイン・ボルト選手がベルリン大会で出した100m9秒58、200m19秒19、ハビエル・ソトマヨル選手がシュトゥットガルト大会の走り高跳びで跳んだ2m40cmなど世界陸上からは多くの世界記録が生まれている。
WR→世界記録、WL→今季世界最高記録、NR→国内記録、PB→自己ベスト、SB→シーズンベスト、AS→アジア記録など、画面に表示されるベスト記録を見て有力選手を知ったり、記録が破られるか応援したりするもの楽しみ方の1つだ。

2017年世界陸上の注目点は?

日本人選手の中でもやはりリオ五輪陸上競技の4x100mリレーで銀メダルを獲得した男子リレーには注目が集まる。お家芸とも言われるバトンパスの巧さも見所だ。
また、長距離にめっぽう強いアフリカ勢、短距離のジャマイカ勢、フィールド競技のヨーロッパ勢、台頭しつつある中国勢などお国柄の違いやダークホースを見つけたり、女子選手の髪型、ネイルといったビジュアルも楽しめる。 さらに、参加国のさまざまな特色や背景などを知ることができるのも注目点だ。

まとめ

2017年ロンドン大会ではどんな選手が活躍するのだろうか。そしてどんなドラマが展開されるのだろうか? 日本はいくつのメダルを獲得できるのか、何色のメダルを獲得できるのかとても楽しみだ。 選手が全力を出し切って戦う姿を見ていると元気をもらえる。すべての選手たちにエールを送りたい。