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世界を席巻する長距離王国 ケニアに行ってみた(3)

2017 4/27 17:15きょういち
ケニア,ⒸShutterstock.com
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環境が育む強い脚

 そのワンジルを生んだ町ニャフルル。高地にあるこの町を訪れたとき、選手たちの練習をバイクに乗って見学させてもらいました。

 夜があけるかどうかという早朝に、彼らは集まってきます。この時間帯に練習を行うのも日本と同じ。やはり、日本方式が根付いているのかもしれません。

 中には日本の実業団のジャージを着た選手もいます。聞けば、元実業団選手。ニャフルルで練習をしながら、陸上選手としてもう一花咲かせたい思いでいるようです。

 ロングジョッグ。といえども、ケニアの選手たちのスピードは凄まじいもの。それも、彼らがすごいのは、アップダウンがある道を走っていくことです。日本のように平坦な道を走るのではなく、上り下りが細かく続くコースを走ることがケニア選手のスピードの源流にあると言われています。

 そして驚いたのは、足首の強さ。選手たちが走る道は、土の道がほとんど。ナイロビでもない限り、アスファルトの道の方が圧倒的に少ないです。さらにその土の道は、大型トラックの大きなタイヤにえぐられて激しいでこぼこだらけ。バイクに乗ると身体が上下に激しく揺れ、併走するのもたいへんな道です。

 そんな悪路を彼らは平然と走っていきます。日本の実業団のある監督にその話をしたところ、「足首が強いのだろう」と言っていました。そして、「子どものころからそういう道で走っているから慣れている。日本の選手に同じ道を走らせたら、ケガをしてしまうだろう」とも言っていました。子どものころから自然と鍛えられた脚が、彼らの資本であり、スピードを生み出しているのです。

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