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強豪選手を擁するマラソン実業団チームを紹介!

2017 4/11 15:24華津代
陸上,ⒸShutterstock.com
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Photo by Pavel1964/Shutterstock.com

オリンピックなどの国際大会の花形種目マラソン。近年は趣味や運動のために走るアマチュアランナーも増えています。マラソンには42.195キロのフルマラソン、その半分の距離を走るハーフマラソンなどがあり、どちらも数多くの国際大会、国内大会が開催されています。 今回はそんなマラソンについて、強い選手を抱える実業団を、実績なども交えて紹介したいと思います。

旭化成ー数々のオリンピック出場選手を輩出してきた名門

旭化成陸上部は1946年に設立され、宮崎県延岡市に活動拠点を置いています。1956年のメルボルン大会から2016年のリオデジャネイロ大会まで多くの選手がオリンピックに出場しており、1992年のバルセルナ大会では森下広一選手が銀メダルを獲得しています。また、世界陸上では谷口浩美選手が1991年の東京大会で金メダル、佐藤信之選手が1999年セビリア大会で銅メダルをそれぞれ獲得しています。
現在、兄弟ランナーとして数々の大会で活躍してきた宗茂氏、宗猛氏が顧問、総監督を務め、監督は西政幸氏です。2016年12月の防府読売マラソンでは吉村大輝選手が2位の成績を収めています。また全日本実業団対抗駅伝競走大会においても2017年に優勝し、歴代で最多の22回の優勝を誇っています。

コニカミノルター箱根駅伝「山の神」神野大地選手も所属

陸上競技部は1970年に発足。1996年のアトランタ大会で銅、2000年シドニー大会で銀と、2つのオリンピックでメダルを獲ったエリック・ワイナイナさんが在籍していたことでも知られています。八王子に拠点を置いており、世界レベルへの到達を目標に掲げて高尾山、多摩川サイクリングロード、富士森陸上競技場、秋留台陸上競技場などで朝練習と本練習を行い、筋力強化からスピード練習までさまざまなメニューをこなしています。
全日本実業団対抗駅伝大会では8回優勝しており、宇賀地強さん、谷川智浩さん、山本浩之さん、設楽啓太さんなどのほかに、箱根駅伝で「山の神」と呼ばれた神野大地さんも在籍しています。

安川電機ーリオ五輪出場の北島寿典選手が所属

1974年に創立された陸上部は、無名の社員選手だけでスタートしましたが、創部3年目で全日本実業団対抗駅伝大会に初出場を果たし、5年目で7位入賞を果たしています。
中本健太郎選手が2010年度に世界陸上選手権の日本代表、2012年度にはロンドンオリンピックへの出場が決まり、創部38年目で初のオリンピック選手の誕生となりました。中本選手は2013年度の世界陸上へも出場しています。
また、2015年延岡西日本マラソン、シドニーマラソンで優勝、びわ湖毎日マラソンで2位となった北島寿典選手が2016年リオデジャネイロオリンピックへ出場し、2大会連続でオリンピック選手を輩出しています。

九電工ー男女とも活躍する強豪

マラソン部が創立されたのは1953年です。1960年ローマオリンピック、1968年メキシコオリンピック、1975年モントリオールプレオリンピックにはマラソンで、1964年東京オリンピック、2016年リオデジャネイロオリンピックには10000メートルでそれぞれ出場を果たしています。
主将を務める酒井将規選手と前田和浩選手がサブテン(フルマラソンを2時間10分以内で走ること)を記録しています。前田和浩選手は数々の世界選手権大会にも出場しており、第7回東京マラソンや第70回びわ湖毎日マラソンにおいて日本人1位でゴールしました。また、第35回大阪国際女子マラソンでは加藤岬選手が初出場ながら6位入賞を果たしています。

これからが期待されるGMOアスリーツ

2016年4月1日に創設されたGMOアスリーツは、世界に通用するアスリートの支援を目的とし、男子陸上長距離のスタッフと選手の構成でスタートしています。監督は2度のオリンピック出場経験を持つ花田勝彦氏、アドバイザーには現青山学院大学陸上部監督の原晋氏が就任しています。
2015シドニーマラソン2位、2016大阪マラソン日本人トップの山岸宏貴選手をはじめ、岡山マラソン2015優勝の三木啓貴選手、防府読売マラソン大会2016優勝の橋本崚選手など、若手選手で構成されたGMOアスリーツには青山学院大学のエース一色恭志選手も入部し、今後が期待されます。

まとめ

今回はオリンピック選手を輩出したり、これからが期待される実業団を紹介してきました。 他にもHonda、ミキハウス、愛知製鋼、セキノ興産、トヨタ自動車九州、SGHグループなどサブテンを記録した選手の在籍企業が多くあります。
ハイレベルな戦いを繰り広げて、世界大会の表彰台ではぜひ日の丸を掲げてほしいですね。