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【陸上競技】投てき競技、名選手5選!

2017 1/30 21:11
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Photo by Diego Barbieri/Shutterstock.com

陸上競技で「力」を競う投てき競技。 7kg以上あるハンマーを80m前後投げるハンマー投など見るものを圧倒する。 そんな投てき競技の名選手を紹介する。

室伏広治=日本

室伏広治選手は、日本の投てき競技を語る上で外せない選手だ。 1998年に、父である室伏重信の日本記録を更新する76m65を記録。その後、2000年のシドニーオリンピックには順当に選出されるが、雨の影響も大きく、入賞を逃してしまう。しかし2004年アテネオリンピックでは、1位選手のドーピングが発覚し、繰り上げでの優勝となった。
日本国内では1995年から日本選手権20連覇を続けた、日本人投てきの象徴的選手だ。

ランディ・バーンズ=アメリカ

ランディ・バーンズはアメリカの砲丸投げ選手だ。 23m12という記録は2016年現在でも破られておらず、20年以上も破られていない世界記録だ。
素晴らしい記録を残し、1996年のアトランタオリンピックでは金メダルを獲得するが、常にドーピング疑惑が付きまとう選手でもあった。1998年に、筋力増強剤の陽性反応が出てしまい、無期限の停止処分が下り、バーンズは否定をするものの、事実上の引退処分となってしまった。

ヤン・ゼレズニー=チェコ

ヤン・ゼレズニーは男子やり投の選手であり、世界記録保持者だ。 世界記録、98m48は世界歴代2位の記録と約5m差がついていることから、いかに突出した記録であるかがわかると思う。 さらに、世界歴代の記録でも、歴代10傑の中に7記録が入っている、やり投界のレジェンドだ。 単なる記録だけではなく、アトランタ、バルセロナ、シドニーとオリンピックの舞台でも3連覇を成し遂げ、国際大会でもその勝負強さを遺憾なく発揮した。
大リーグのアトランタブレーブスの入団テストを受けたことでも話題となった選手だ。

ガブリエレ・ラインシュ=東ドイツ

数多くある陸上競技の中で、唯一女子の世界記録が男子を上回っている競技が、円盤投だ。 ガブリエレ・ラインシュは東ドイツの選手で、76m80の世界記録を保持している。この記録は1988年に樹立され、現在に至るまで、20年以上も更新されていない。 しかし、世界記録樹立当時は、ドーピング検査がまだそれほど普及しておらず、ドーピングを疑う声があったことも事実だ。
ラインシュは、圧倒的な世界記録を保持していながら、なかなかオリンピックなど、主要国際大会では力を発揮できない選手でもあった。

溝口和洋=日本

やり投日本記録の、87m60を記録した選手が溝口和洋だ。 この87m60という数字は、「幻の世界記録」と言われた記録から生まれた、当時は少々後味の悪い記録でもあった。 当初87m68の世界記録という結果が出たが、当時のビニール製メジャーで再計測したところ、87m60という結果になった。
当時では珍しいウエイトトレーニングの比重が大きい選手だった。溝口の練習量は凄まじく、のちに指導にあたった室伏広治にも大きな影響を与えることとなる。

まとめ

投てき競技は、体格に劣ることの多い日本人には、不利な競技だ。 しかし、室伏広治や、溝口和洋など世界でも通用する選手も存在するのだ。体格が大きくなってきた日本人が、投てき競技で活躍できる日も近い。