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シンプルだけど奥が深い!陸上競技投てき種目のルール紹介

2016 12/9 12:03
陸上
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Photo by Diego Barbieri / Shutterstock.com

ものを遠くまで投げることを競う投てき種目。 この投てき種目とは一体どのような種目なのかご存知でしょうか?今回は陸上競技の中でも投てき種目に注目しそのルールをご紹介します。

投てき種目とは?

投てき競技はその名前の通り投げる能力を競う競技です。投てき競技は陸上競技のなかでも跳躍競技とともに、フィールドで行われるフィールド競技に分類されます。
投てき競技では投げるものの違いによって砲丸投げ・円盤投げ・やり投げ・ハンマー投げの4種目に分かれています。種目こそ異なりますが、いずれも「どれだけ遠くに投げられるか」ということを競い合います。 これらの4種目は現在オリンピックの種目に採用されていますが、円盤投げややり投げに関しては紀元前に行われていた古代オリンピックでも種目として行われるなど非常に歴史のある種目です。

砲丸投げのルール

砲丸投げは鉄でできた球(砲丸)を遠くに投げることを競う競技です。砲丸の大きさや重さは男女や年齢によって決められています。一般であれば男子では重さ7.265kg・直径11mm~130mm、女子では重さ4kg・直径95mm~110mmとなっています。ここから年代が下がるにつれて砲丸の重さ、直径の長さは下がっていきます。
選手は投てき用のサークル内から砲丸を投げます。砲丸投げのサークルは直径2.135mと決まっています。 選手は3回の試技ができ、最も良い記録が選手の記録となります。一方で、投げる際にサークルの外に出てしまったり、決められたエリア内に砲丸を投げられない場合はファウルとなりその試技の記録は認められません。

円盤投げのルール

円盤投げはディスクの形をした円盤を遠くに投げることを競う競技です。円盤は胴体の部分が木材(もしくはその他の適切な材質のもの)でできていて、それを囲むように金属がはめられています。円盤の大きさは男女や年齢によって決められていて男子は重さ2kg・直径219mm~221mm、女子は重さ1kg・直径180mm~182mmとなっています。円盤投げも選手はサークル内から円盤を投げるのですが、砲丸投げに比べてやや大きくサークルの直径は2.5mと決められています。
円盤投げに関しては世界記録が男子より女子の方が上回っているという他の競技では見られない珍しいものとなっています。

やり投げのルール

やり投げは金属製の尖った先頭部分、竿状の柄、グリップの3つから構成されたやりを遠くまで投げることを競う競技です。他の投てき競技と比べて最も遠くまで投げることのできる種目です。 やり投げも他の種目と同様に使用するやりはルールでサイズが決められています。男子は、重さ805g~825g・長さ2.6m~2.7m、女子は重さ605g~625g・長さ2.20m~2.30mとなっています。また、やりについては重心の位置によって距離に違いが出るため重心の位置も決められています。男子はやりの先端から0.9m~1.06m、女子はやりの先端から0.8m~0.92mという決まりがあります。
やり投げは他の投てき種目がサークル内から投げるのに対して、30m以上の助走路から助走して投げるというスタイルになっています。

ハンマー投げのルール

ハンマー投げはワイヤーの先に砲丸がついたハンマーを遠くまで投げることを競う競技です。競技自体は2004年のアテネオリンピックで室伏広治選手が投てき種目では日本初となるオリンピックの金メダルを獲得したことで知っている人も多いかもしれません。
ハンマーも大きさが決められていて、男子では重さ7.260kg・長さ1215mm(最長)、女子では重さ4kg・長さ1195mmとなっています。ハンマー投げにも投げる際のサークルがあり大きさは砲丸投げと同じ2.135mと決まっています。 ハンマー投げは遠心力を利用してハンマーを投げます。2.135mのサークル内で大体3~4回転して遠心力を乗せることでハンマーを遠くまで飛ばすことができます。

まとめ

ここまで、陸上の投てき競技について紹介してきました。ものを投げるといっても投げるものによって投げ方も記録も全く異なり、いかに遠くに飛ばせるかというシンプルなことを競い合う中に様々な技術が含まれているのが、投てき競技の面白さです。ぜひ投てき競技に注目してみてください。