「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

高く遠くへ飛ぶ!陸上跳躍競技のルールを徹底調査

2016 12/9 12:03
陸上
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Stefan Schurr / Shutterstock.com

リオデジャネイロオリンピックでの陸上競技の日本人選手の活躍をみて、陸上競技に興味を持った方も多いのではないでしょうか?今回はそんな陸上競技の中でも跳躍種目に焦点を当て、初めての人にもわかりやすくルールを紹介したいと思います。

跳躍競技とは?

跳躍競技は、陸上競技の中でも走り高跳び、棒高跳び、走りは幅跳び、三段跳びの総称で、高く跳ぶ、遠くへ跳ぶことを競う競技です。陸上競技の中ではフィールド内で行うフィールド種目に分類されます。走り高跳びや走り幅跳びは紀元前の古代オリンピックから行われていたという古い歴史があります。
また跳躍競技の特徴の1つに、選手が自身の気持ちを高めるため試技の前に観客に手拍子を求めるということが挙げられます。これは陸上競技の他の種目には見られないものです。

走り高跳びのルール

走り高跳びは地表から設置されたバーを飛び越えてその高さを競う競技です。バーを落とすと失敗になります。選手は同じ高さのバーに3回挑戦することができますが、必ずしも同じ高さに挑戦する必要はなく、1回目の試技に失敗した後に2回目の試技では高さを上げることも可能です。跳び始めの高さは選手が選手自身によって設定されます。しかし試技において3回連続で失敗するとその時点で競技は終了となります。
また、ある高さのバーをパスすることも可能です。パスによって選手自身にとって簡単に跳ぶことができる高さを避けることができ、体力の温存が可能になります。跳び方にはいくつかの種類があり、「背面跳び」「はさみ跳び」「ベリーロール」などが有名ですが、現在では背面跳びが主流の跳び方になっています。

棒高跳びのルール

棒高跳びは地表から設置されたバーを棒(ポール)を使用して飛び越えて、その高さを競う競技です。バーを落とすと失敗になります。跳躍競技の中でも唯一ポールという道具を使用して跳ぶ種目です。このポールですが、その材質や長さに関する具体的な規定はなく、選手の好みによって選ぶことができます。
ただし、ポールの表面は滑らかでないといけないとされています。かつては竹がポールに使われていたこともありましたが、現在はグラスファイバーという素材で作られることが一般的です。棒高跳びも走り高跳びと同様に同じ高さのバーに3回まで挑戦することができ、3回連続失敗で競技終了となり、最後に成功した試技の高さが記録となります。また、ある高さのバーをパスすることもできます。

走り幅跳びのルール

走り幅跳びは、踏み切り板まで助走をつけ、その勢いを利用して遠くへ跳ぶことを競う競技です。選手は踏み切り板から砂場に向かって跳ぶことになります。助走の距離に決まりはありませんが踏み切り板を踏み越して飛んだ場合は失敗で記録なしとなるため、助走の距離も非常に重要です。
選手の記録は、踏み切り板から砂場に残った痕跡のうち踏み切り板に最も近い場所までの距離となるので、跳んだ後に尻もちをつくと記録が大幅に下がってしまいます。また、記録を測るために選手は砂場を逆戻りしてはいけません。もし逆戻りしてしまうとこちらも失敗となり記録なしとなります。

三段跳びのルール

三段跳びは、助走をつけて跳ぶという点に関しては走り幅跳びと同じですが、助走のあとにホップ・ステップ・ジャンプという3回のジャンプを行います。選手は、ホップで踏み切り板を踏み切ったのと同じ足で着地し、ステップではその逆の足で着地、最後にジャンプを行います。
例えば右足で踏み切り板を踏み切った(ホップ)場合は、続くステップも右足で跳び、最後のジャンプを左足で跳ぶことになります。計測方法は走り幅跳びと同じで、踏み切り板から砂場に残った痕跡のうち踏み切り板に最も近い場所までの距離となります。また、踏み切り板を踏み越した場合は失敗で記録なしとなります。

まとめ

ここまで、陸上の跳躍競技について紹介してきました。どの競技も高く遠くへ跳ぶことを目指す競技ですが、その跳び方は様々です。人間の体が高く、遠くへ跳ぶ姿は圧巻で、宙を舞う姿はまるで鳥のようです。ぜひ跳躍競技に注目してみてください。