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創立100年の伝統!歴史ある国士舘大学の駅伝チームとは…

2016 11/25 20:06
駅伝
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Photo by mimagephotography/Shutterstock.com

2017年初めの真剣勝負、箱根駅伝。開催まであと数ヶ月と迫る中、今年注目の出場校を紹介する。今回ピックアップするのは、関東にキャンパスを構える国士舘大学。駅伝における過去の歴史やチームエピソードを追っていこう。

国士舘大学と駅伝の歩み

国士舘大学は1958年に設置された日本の私立大学だ。1971年に柴田徳次郎さんが設立した私塾「国士舘」が起源とされている。現在は東京都世田谷区、町田市、多摩市の3ヶ所にキャンパスを構えており、大学の他にも付属の中学校と高校が世田谷区にある。体育学科があるため、駅伝以外のスポーツでもその名前は有名。特に武道系のスポーツに強く、柔道ではオリンピック金メダリストを輩出するほどの実績を持っている。

歴史ある国士舘大学の駅伝チーム

1917年に創立し、2017年に創立100周年を迎える国士舘大学。駅伝にも繋がる陸上競技部の創立年は不明だが、箱根駅伝には過去44回の出場経験のある経験豊富なチームだ。
国士舘大学の箱根駅伝への初めての出場は、1957年第33回の大会だった。以来、最高順位は総合3位と、残念ながら未だ優勝の経験がない。往路、復路単独で見ても同じだ。他の競技では名の知れた大学だけに、いつかは箱根駅伝総合優勝の栄冠がほしいところだ。

国士舘大学の箱根駅伝における成績は?

箱根駅伝初出場となった1957年第33回大会では、往路13位、復路12位の、総合12位という結果だった。その後もコンスタントに箱根駅伝へ挑み、7年後の1964年第40回ではついに総合3位まで登りつめる。この年は往路・復路ともに3位に入るほどの好走を見せた。そこから約12年の間はトップ10以内に入る活躍を見せている。

国士舘大学駅伝チームの有名選手とは?

国士舘大学といえば柔道。北京オリンピック柔道男子で金メダルを獲得した石井慧選手や、同じくアテネオリンピック柔道男子で金メダルの鈴木桂治選手などを輩出している。
かたや駅伝の世界となると、現在、飛び抜けた成績を収めた選手がいないのが実情。しかし現在ダブルエースと呼ばれる4年生の石井秀昴選手と2年生の住吉秀昭選手を筆頭に、活躍が期待される選手も存在する。今後も続いていく部の歴史から、新時代を引っ張ってくれる存在が生まれることを期待しよう。

華やかさはなくても……。国士舘大学が見せたドラマ

2008年の箱根駅伝。エピソードの主役は、往路4区を任せられた阿宗高広(あそうたかひろ)選手だ。彼に襷が回ったのは最下位の20位。すでに走者は誰もおらず、モチベーションを保つのも難しい。そんな中、彼は自分のペースを乱すことなく、19位の大学との差を27秒まで縮める早さで4区を完走。最後まで最下位を走りながら区間賞を獲得するという、めったにない記録が生まれた瞬間だった。ドラマは勝者のみから生まれるわけではない。

まとめ

2017年に創立100周年を迎える国士舘大学。脈々と受け継がれてきた伝統の節目となる年に、箱根駅伝総合優勝の栄冠を手にすることはできるのだろうか。ダブルエースを擁し、勝負に挑む結果はいかに。新たな歴史の1ページがここに刻まれる。