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日本各地で開催されるちょっと変わった駅伝大会

2016 10/24 19:31
登山 ランナー
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Photo by DenisFilm/Shutterstock.com

いまや人気スポーツの一つである駅伝は、全国各地で市民大会などもたくさん開催されている。そこで一度は出場してみたい、 ユニークな駅伝大会を紹介する。

富士登山駅伝

毎年8月の第一日曜日に開催されているのが「富士登山駅伝」だ。静岡県の御殿場市にある富士山ふもとのスタート地点と山頂を往復する世界で最も高低差のある駅伝だ。
そもそもの始まりは1925年だったが戦争などがあり一時期中断する。1976年に再び開催されて、この大会を1回目として2016年で41回を数えている。全部で11区間あるが、6区の人は頂上まで行ってから降りてきて5区を走った人につなぐ。行きと帰りで同じ人が走るため、1チーム5人となる。
足場が悪かったり、天気が急変したりと非常に過酷なレースとして知られ、一般人だけでなく自衛隊チームが訓練のために多数参加している。自衛隊の部と一般の部というカテゴリーで記録は集計される。

丹沢ボッカ駅伝

神奈川県にある丹沢山地を舞台に開催される山岳競技が「丹沢ボッカ駅伝」だ。たすきではなく規定の重さの重量物をリレーして運ぶ競技になっている。
神奈川県秦野市にある県立秦野戸川公園からスタートして、標高1300mにあるゴール・花立山荘までの約6kmの道のりをリレーする。標高はそれほど高くないだが、重量物を運ぶのでそれなりに体力が必要だし、上位進出を目指すチームは山道でのデッドヒートを制する必要がある。ゴール付近にはギャラリーも多くとても賑やかなので、最終走者は気持ちよくゴールすることができる。
カテゴリーは4つあり、それぞれ運ぶ重量物は一般40キロ、一般20キロ、高校生20キロ、女子10キロとなっている。ちなみに1990年の第4回大会ではエキシビションとして60キロのカテゴリーが採用されたが、1回きりで廃止された。

宗像ユリックス24時間駅伝

福岡県の宗像市で毎年4月か5月の土日で開催されているのが「宗像ユリックス24時間駅伝」だ。
1周850mの宗像ユリックス芝生広場周回コースを24時間で何週できるかを競う耐久レースのような駅伝大会だ。話を聞くと過酷なように感じるが、芝生広場で行われるため各チームごとにテントを張ってキャンプ感覚で楽しめるイベントになっている。
小学生以上ならだれでも参加でき、参加人数も1チーム5人から30人と幅広く受け入れている。家族や友達、団体など自分の好きなチームを作って楽しめるため、毎年たくさんの人が参加して盛り上がっている。2016年5月7日から8日にかけて開催された第22回大会では眼科さんのチームが2位に83周の差をつける503周で圧勝していた。

まとめ

普通の駅伝とは一味違う駅伝をピックアップして紹介してみた。登山駅伝はかなり体力に自信がないと難しいかもしれない。時間を区切った耐久レースはほかにもいろいろあるようなので、興味がある方は近くの大会を探してみよう。