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こんなにあった!箱根駅伝の主要スポンサー

2016 10/11 18:34
箱根駅伝 スポンサー
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Photo by inxti / Shutterstock.com

お正月の風物詩である箱根駅伝。全国民が注目するこのビッグイベントには多くの企業の支えが欠かない。箱根駅伝を支えるスポンサーを紹介する。

筆頭スポンサーはサッポロビール

「スポーツマンシップに乾杯」。箱根駅伝の合間に流れるCMで特に目立つのはサッポロビール。サッポロビールが箱根駅伝にかける思いは特に熱く、箱根のために作った60秒や120秒の長尺CMもあるほどだ。

ビールのCMがたくさん流れるイメージがあるが、実は2011年以降の大会からは、生中継の時間帯では企業のイメージCMやノンアルコールビールのCMしか放送しなくなった。未成年者の飲酒防止対策の一環としてビール酒造組合がテレビCMの放送時間の自粛枠を拡大したためだ。

大会運営を支える車両スポンサーはトヨタ自動車

今や世界のトップに上り詰めた自動車メーカー「トヨタ自動車」は、箱根駅伝の大会運営を影で支えている大切なスポンサーだ。運営に関わり始めたのは2003年(第80回大会)からで、運営車両の一部を提供。11年からは協賛社となって全ての運営車両と運行を担当するドライバーも派遣している。

支援は車に関係するものだけでなく、駅伝区間にあるトヨタの販売店は観戦グッズの配布をしたり、往路のゴール地となる芦ノ湖畔のブースでは観客に軽食をふるまっている(募金形式)。

「MIZUNO」はグッズ販売担当のスポンサー

箱根駅伝は国内屈指のスポーツメーカー「MIZUNO」もオフィシャルスポンサーの一員として大会を支えている。といっても、駅伝の出場校全てにシューズを提供しているわけではなく(各大学で使用メーカーは異なる)、駅伝の応援グッズを販売しているのだ。

ロゴ入りのボアコートやTシャツ、スウェット、キャップ、タスキの形をした応援タオルなどを販売。各中継所には特設コーナーが設けられ、ファンは毎年グッズを手に観戦で盛り上がる。

箱根駅伝の警備はセコムが担当

サッポロビールやスポーツメーカーのような見えやすいスポンサーがある一方、人の目には触れにくいが、大会運営において欠かせない「安全」を担うスポンサーが警備会社最大手のセコム。大会における沿道の警備はもちろん、ランナーの万が一に備えて自動体外式除細動器(AED)も出場チームに配布している。

セコムは箱根駅伝だけでなく、東京マラソンや2015年に初開催となった「さいたま国際マラソン」においても同様の役割を担うスポンサーとして活躍している。

箱根駅伝の商標登録は読売新聞東京本社が取得

みなさんは商標登録という言葉を聞いたことはありますか。何気なく使っている商品名やロゴの大半は誰かが法的な権利を有しており、独占的に使用することが認められている。「箱根駅伝」という名称も、もちろん例外ではない。この名称を登録している企業は駅伝の共催企業「読売新聞東京本社」なのだ。

商標登録をすることで具体的にどのようなメリットが得られるのかといえば、グッズ販売の売り上げの一部をロイヤリティーとして受け取る権利を持っている。箱根駅伝が盛り上がるほどグッズの売り上げも伸びて増益につながるというわけだ。

正月の一大イベントを支える主要スポンサーは、大会そのものを支える意味でも欠かせない存在で、自社のサービスを広く世に知らしめる意味でも大変重要な存在でもあることがわかる。学生の頑張りとともに、スポンサーにも着目してテレビを見ていると箱根駅伝の裏側まで理解できたような気になるかもしれない。