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柔道でケガをしないために!基本の受け身4選

2016 12/9 21:03
柔道
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Photo by Boris Ryaposov/Shutterstock.com

柔道では受け身がケガを防止してくれる。背負い投げなどで高い位置から畳に受け身を取らずに倒れたら大ケガのもとだ。強い選手になればなるほど受け身の基本ができている。それだけ受け身は重要なのだ。受け身を4種類紹介する。

柔道における受け身の意味

柔道では相手に投げられることによって畳にたたきつけられる。受け身を取らずに倒れると、ケガをしてしまう可能性が高くなる。そこで、技をかけられた後に倒れるときは受け身を取るのだ。

受け身にも種類があり、相手にかけられた技や倒れ方によって取る受け身の種類が変わってくる。適切な受け身を取れるようになると、ケガも減り、投げられることによる恐怖心がなくなるので、柔道をする場合には必ず身につけなくてはいけない技術となっている。

後頭部を守る”後ろ受け身”

後ろ受け身は、後に倒れるときに用いる受け身で、背中から畳に倒れていく。後頭部をそのまま打ちつけないように、首を前の方に向け、自分の帯を見るようにしてアゴを引く。同時に倒れこむ瞬間に両手を広げ腕で畳を叩く。この時の腕の角度は30度から40度がベストだ。

また、足を伸ばすことも重要。足を曲げてしまうと自分のヒザが顔に当たる恐れがあるので、注意が必要だ。後ろ受け身は、大外刈りや小内刈りなど後ろに投げられる技をかけられたときに取ることが多い。

脚が交差しないように注意!”横受け身”

横受け身は、横向けに技をかけられたときに取る受け身だ。後ろ受け身は後頭部を守ったが、横受け身は側頭部を守る。横受け身は跳ね上がった足と同じ側の手で畳を叩くのがポイント。後ろ受け身と同様に、畳をしっかりと手で叩いて衝撃を緩和する。倒れたときに足が交差していると、ヒザが重なりケガの原因となる。

また、かかとを強打する恐れもあるので注意が必要だ。横受け身は出足払い、送足払いなどの足払い系の技をかけられたときに取ることが多く、それ以外ではあまり用いられない。

手をクッションに”前受け身”

前方に倒れたときに用いるのが前受け身だ。身体を伸ばしたまま畳につく瞬間に手をクッションにして衝撃を吸収する。後ろ受け身や横受け身と違い、顔から畳に近づいていくので、練習でも恐怖心があるかもしれない。

最初は畳に直接ではなくマットや布団に向かって練習することも多い。衝撃を吸収するコツは、肘の先全体を使って畳を叩くこと。ヒザが曲がった状態で倒れると、ヒザを強打するおそれがあるので、ヒザは伸ばした状態で倒れることも重要だ。

背負い投げをかけられたら”前回り受け身”

代表的な3つの受け身を紹介したが、他にも受け身はある。前方に倒れるときに前転のような形で受け身を取るのが前回り受け身だ。背負い投げなどの投げ技をかけられたときに使う。

この受け身は、他の3つの受け身に比べると難易度が高い。背負い投げをかけられると空中で一回転することになるというのも理由のひとつだ。前転時にヒジ、肩、背中、腰の順番で畳につけることが大事になる。同時ではなく順番につけることで衝撃の分散になるのだ。

柔道では技を覚えることよりも受け身を覚えることの方が重要になってくる。受け身ができないとケガの原因にもなってしまうので、しっかりと受け身を基本から覚えることが重要だ。