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リオ五輪レスリング48キロ級金メダル 登坂絵莉のプロフィールを紹介

2016 12/16 20:07
レスリング,ⒸShutterstock.com
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Photo by kstudija/Shutterstock.com

2016年夏に開かれた、リオデジャネイロ五輪のレスリング48キロ級にて、見事金メダルに輝いた「登坂絵莉(とうさかえり)」は、そのルックスから人気、実力共に折り紙付きの選手だ!登坂選手の生い立ちやこれまでの実績、レスリング界に与えた影響等をエピソードも交えて紹介する。

生い立ち

登坂選手は、富山県高岡市出身、父もレスリング国体48キロ級で優勝の経験を持つ選手で父の勧めから小学3年生の時に高岡ジュニア教室でレスリングを始めた。南星中学を卒業後、至学館高校、至学館大学とレスリングの名門校に進学した。
現在は大学生だ。大学の監督は、丸坊主頭が印象的な栄和人さんで吉田沙保里、伊調馨も指導した実績をもっている。家系や経歴を見るとレスリングのエリートという印象を受けるが、結果を出すという強い意志と毎日の練習量で努力を重ねて強くなっていった選手だ。
趣味は寝ることだそうだが、幼い頃は、外遊びが好きな活発な女の子だったそうだ。登坂選手は、2人兄弟で兄がいる。父親がレスリングをやらせたかったのは、兄の方だったそうだが、妹の登坂選手の方がレスリングに興味を持つようになったそうだ。

試合での実績

登坂選手のレスリングの試合の実績は、リオ五輪で金メダルを取るまでの間も数々の輝かしい結果を残してきている。

  • 全国中学生レスリング選手権大会優勝
  • 全国高校女子選手権2連覇
  • アジアジュニアレスリング選手権大会優勝
  • 全日本レスリング選手権大会優勝2回
  • アジア選手権優勝
  • ジュニアオリンピック優勝
  • レスリングワールドカップ優勝2回
  • 全日本選抜レスリング選手権大会優勝3回
  • レスリング世界選手権優勝
  • ユニバーシアード優勝
  • 世界選手権優勝

レスリングのFILA世界ランキングでも1位に輝いている。

リオデジャネイロ五輪で金メダル

輝かしい実績から、8月17日に行われたリオデジャネイロ五輪のレスリング48キロ級では、初出場ながら優勝候補筆頭として臨んだ。
2回戦は、カザフスタンのジュルジズ・エシモワを6-0で破り、準々決勝でアメリカのヘイリー・アウゲロを11-2で撃破、準決勝では中国の孫亜楠を8-3で連勝。決勝の相手は、アゼルバイジャンのスタドニクで1-2でリードされ、終了間際の絶対絶命のピンチに試合終了時間残り2秒に時点で片足タックルから相手のバックを取り3-2で奇跡の逆転勝ちで見事金メダルに輝いた。
試合終了の最後の最後まであきらめずに勝利を手にした登坂選手の姿に表情に感銘を受けた試合だった。

憧れの吉田沙保里選手

登坂選手の憧れの選手は五輪でレスリング3連覇を果たした吉田沙保里選手だ。小学生の時のプロフィール帳にも憧れの選手は吉田沙保里選手と綴っている。リオ五輪後はツイッターでこんなコメントをツイートしている。

練習で泣けば声かけてくれてライン送ってくれて、いつも気にかけてくれた沙保里さん。金メダルは本当に一緒に取った気持ち。一緒に行けて嬉しかった!心から尊敬してこんな人になりたいと思う!1人になってふと思った

出典: Twitter

レスリング界、世間に与えた影響

登坂選手は、小学生の時からレスリングに毎日力を注ぎ、数々の結果を出してきた。公式試合で59連勝した事もある。これは日本だけでなく世界のレスリング界にとっても偉業であると言えるだろう。
何よりすごいのは、常に結果を求め、結果を出してきた事だ。五輪前の6月には、リオ五輪で絶対に金メダルを取るという意志を富山県庁に伝え、見事結果を出した。富山県庁は、リオ五輪の帰国後に登坂選手に県民栄誉賞を送った。
登坂選手が吉田沙保里選手に憧れて育ってきたように、今後は登坂選手に憧れる子供達も増えていくことだろう。

まとめ

登坂選手は、かわいいルックスからは想像出来ない負けん気の強さと実力を備え持つ、とても魅力的な選手である。まだ23歳と若く、今後もますます活躍が期待される選手の一人だ。 是非今後の動向にも注目してみてほしい。