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2016/17 Vリーグオールスターゲームのまとめ

2017 8/3 14:10Ai Sugimoto
女子バレーボール
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Photo by ARZTSAMUI/Shutterstock.com

2017年3月25日(土)、3月26日(日)に埼玉県の深谷市総合体育館で行われた2016/17 Vリーグオールスターゲームの試合結果や、試合中にあったユーモアあるプレーや行動、出場選手をまとめた。

Vリーグオールスター大会とは?

Vリーグオールスター大会は、男女共に毎年Vリーグが終了した3月下旬に開催される。今年度の2016/2017大会では女子大会が3月25日(土)、男子大会が3月26日(日)だった。
本大会ではVリーグのチャレンジリーグとプレミアリーグからそれぞれ選手が選抜される。チャレンジリーグ、プレミアリーグの選手を2つに分け、普段の大会では見られないチーム編成で同じリーグで競い合う選手たちが戦った。ドリームチームだからこそ見られるプレーや夢の共演が人気の秘密だ。

女子大会はTeamふっかちゃんが連勝、男子大会はTeamブイリーが連勝

今年度のVリーグオールスター大会では、チャレンジリーグ、プレミアリーグ共に女子はTeamふっかちゃんが、男子はTeamブイリーが勝利した。

<第1試合>チャレンジリーグ女子選抜チーム
Teamブイリー 2-3 Teamふっかちゃん(25-16、17-25、16-25、25-15、12-15)
<第2試合>プレミアリーグ女子選抜チーム
Teamブイリー 0-3 Teamふっかちゃん(21-25、14-25、21-25、15-12 ※最後の1セットはエキシビジョンマッチ)

<第1試合>チャレンジリーグ男子選抜チーム
Teamブイリー 3-2 Teamふっかちゃん(25-17、17-25、22-25、25-23、17-15)
<第2試合>プレミアリーグ男子選抜チーム
Teamブイリー 3-2 Teamふっかちゃん(25-19、29-27、17-25、21-25、15-11)

なお気になるチーム名の由来だが、会場のある深谷市のゆるキャラ“ふっかちゃん”にちなんだ「Teamふっかちゃん」と2017年にVリーグオフィシャルマスコットキャラクターに決定した“ブイリー”にちなんだ「Teamブイリー」だ。

Vリーグオールスターの選手はファン投票とVリーグ推薦によって決定!

Vリーグオールスターゲームの選手はファン投票により14名、Vリーグ推薦推薦から14名の計28名が選抜される。チャレンジリーグ、プレミアリーグを合わせると56名の選手が出場する。
今回ファン投票により選抜された女子選手の中には、今季で引退を表明しているウイングスパイカーの木村沙織選手や日本代表のセッターを務める宮下遥選手が、男子選手の中には、今季でビーチバレーボールへの転向を表明しているウイングスパイカーの越川優選手、同じく転向を表明している石島雄介選手はVリーグ機構推薦選手として出場した。
今回のチームはオールスターゲーム前日に開催された「2016/17 V.LEAGUE AWARD」で発表された。そのため観客の中には直前になってチーム編成を知る人もいるため、チームメンバーの組み合わせに驚くこともある。
なお監督やコーチといったスタッフは各リーグの上位入賞チームから選抜される。

選手たちのプレーに盛り上がる会場

チャレンジリーグ選抜チームの試合では通常のVリーグでは見られない選手のユーモアあるプレーや行動が様々なところで会場を沸かせた。
第1試合のチャレンジリーグ女子選抜チームの試合では、冨永こよみ選手がMCとの絡みで会場の笑いを取ったり、審判が小学生バレーボールの独自ルールとして用いられているグリーンカード(フェアプレーやスポーツマンシップに則ったプレーが出来たときに提示されるカード)を所々で使用したりしていた。
この試合ではプレイヤーだけでなく審判や運営も含めみんなで会場を盛り上げていた。
第1試合のチャレンジリーグ男子選抜チームの試合では、Teamふっかちゃんのキャプテンを務める地元・深谷高校出身の飯塚俊彦選手がチームを盛り立てたり、Teamブイリーのキャプテンを務める中川剛選手が始球式に参加した小学生に舞台裏で指導をした上で試合に出場させたりしていた。

女子おまけの1セットではオリンピック経験監督がプレーする場面も!

プレミアリーグ選抜チームの試合でもチャレンジリーグと同様に通常のVリーグでは見られないプレーが様々なところで見られた。
第2試合として行われたプレミアリーグ女子選抜チームの試合では、試合自体はストレートで勝敗が決まったが、Teamブイリーの希望でエキシビジョンマッチとして特別にもう1セット行われた。
なんとこのセットではTeamふっかちゃんのコーチを務めるJTマーベラスの吉原知子監督とTeamブイリーのコーチを務める日立リヴァーレの松田明彦監督が選手たちに引っ張り出される形で出場したのだ。オリンピック出場経験者である2名のプレーによりさらに会場が白熱した。

石島雄介選手と越川優選手も活躍したプレミアリーグ男子選抜大会!

今シーズンを最後にビーチバレーボールへの転向を表明している石島雄介選手と越川優選手もプレミアリーグ選抜大会で活躍した。
Teamふっかちゃんのウイングスパイカーとして出場した石島選手は、大会が行われた深谷市にある深谷高校の出身だ。石島選手が出場するやいなや、観客席から歓声が起こり、最後のプレーを会場一丸となって応援していた。
越川選手も持ち前のユーモアと明るさからコートを盛り上げ、さらに会場を活気づけていた。

まとめ

2016/17 Vリーグオールスターゲームの試合状況をはじめ、大会で行われたユーモア溢れるプレーについてまとめた。普段とは違う選手のプレーを見ることでき、女子の試合も男子の試合も非常に盛り上がった。秋に開幕するVリーグ2017/18が今から楽しみである。