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日本バレーボールを支えてきたスター選手たちのライバル関係

2017 4/25 12:52茶色野うさぎ
バレーボール
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Photo by Ververidis Vasilis/Shutterstock.com

日本バレーボールの歴史のなかではたくさんのスター選手が生まれましたが、それと同時にたくさんの人間ドラマも生まれています。今回は、その中でもお互いに刺激を受けながら成長してきたスター選手たちのライバル関係に注目してご紹介します。

バレーボール人気の火付け役となった河合俊一と井上譲

1985年から1990年まで富士フイルムで活躍した河合俊一さんは現在はテレビタレントとして有名ですが、現役時代は端正なマスクと整った前髪で、アイドル的な人気を誇っていました。センタープレイヤーとして1988年のソウル五輪に出場して活躍するなど、人気、実力を兼ね備えた選手でした。
一方で日本鋼管に所属していた井上譲さんも爽やかな笑顔で人気を博し、エース、センターをこなす万能選手として活躍。ソウル五輪に出場する日本代表をけん引する存在でした。河合俊一さんのモテた話が有名ですが、井上譲さんも女性人気が高く、バレーボール人気を支えた一人でした。

スーパーエース山本隆弘を刺激したライバル清水邦弘

攻撃に特化したポジションとして置かれるスーパーエース。現在はオポジットと呼ばれますが、このポジションで2000年から2011年まで日本代表を引っ張ったのが山本隆弘さんです。
201cmという身長と左利きという特徴で早くから将来を期待される存在で、2003年のワールドカップではMVP、ベストスコアラー獲得と個人レベルでは世界的な実力を備えていました。
迎えた2007年ワールドカップではケガの影響もあり同じ左利きのオポジットとして台頭してきた清水邦弘選手にスタメンを奪われる機会も増えますが、これに発奮した山本隆弘さんは少ないチャンスで結果を残して、北京五輪代表に滑り込みました。

清水邦広と同い年のライバル、福澤達哉

ゴリという愛称で親しまれる清水邦弘選手は、左利きのオポジットとして将来を期待され、2007年に20歳という若さで日本代表に選出されています。緊急招集された翌日には試合に出場して活躍と、華々しいデビューを飾りました。
一方で同い年の福澤達哉選手も大学一年のときに日本代表に召集されるなど将来を期待される存在で、高校時代から二人は競い合って高めあってきた存在でした。
ワイルドな印象の清水選手に対して、福澤選手は進学校出身の知的な感じと対照的な二人ですが、2008年の北京五輪では21歳でともに日本代表に選出され喜びを分かち合うことになりました。

日本女子バレーボール人気を支えたメグカナ

2004年のアテネオリンピック代表として日本女子バレーを引っ張ったのが栗原恵さんと大山加奈さんです。この二人はメグカナという愛称で呼ばれることが多く、またこの二人と同じ1984年生まれの有力選手たちはメグカナ世代と呼ばれました。二人とも小中学校のころから身長が高く将来を嘱望される存在でした。
栗原さんは三田尻女子高校で1年次に高校3冠、大山さんは成徳学園高校で主将として高校3冠を達成、ともに2001年に高校生として日本代表に召集されるなど、マスコミにも一緒に取り上げられることが多くなります。2003年には19歳でワールドカップに出場、メグカナとして人気を博し、翌年のアテネオリンピックで5位入賞の原動力となりました。

東京五輪でバレーボールを盛り上げるのはこの二人

最後に紹介するのは東京五輪で活躍が期待される若き才能、柳田将洋選手と石川祐希選手の二人です。年齢的には柳田選手のほうが3つ上ですが、ともに2014年に東京五輪の強化指定選手として「Team CORE」のメンバーに選出され、低迷が続く男子バレーの東京五輪出場がこの二人の肩にかかっているといってもいいほどの存在です。
両選手ともウイングスパイカーとして攻撃を引っ張り、柳田選手はVリーグで最優秀新人賞を獲得、石川選手はイタリアのクラブと契約を結ぶなど実力は折り紙付き。それだけでなく二人ともイケメンとあって、女性人気が沸騰中です。バレーボール人気復活の期待がかかる二人には、良きライバルとして切磋琢磨していただきたいですね。

まとめ

日本バレーボールを支えているスター選手たち。いつの時代も才能のある選手たちが競い合いながらプレーのレベルや人気を高めてきたことがよくわかりますね。東京五輪に向けてどんなドラマが生まれるのか、目が離せません!