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インターハイ2017男子バレーで再び習志野旋風を巻き起こす!

2017 4/12 12:06吉田 和喜
バレーボール
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出典 Pavel L Photo and Video/Shutterstock.com

2017年春好バレーでは習志野が話題の中心です。並み居る強豪を抑え選手権大会に変更になった後、初の4強入りを果たした中心メンバーは、現在の新3年生。2017年のインターハイはベスト4にとどまらず、全国制覇を目指す習志野の選手たちの活躍に注目です。

再び全国強豪校へ習志野高校の躍進が始まる

習志野高校(以下、習志野)と聞いて最初に思い浮かぶのは、吹奏楽部かもしれません。これまで全日本吹奏楽コンクールで金賞22回、銀賞8回の成績を収め、東の横綱と呼ばれています。テレビで特集されたこともあり、全国的にも知名度が高い倶楽部です。
これまで春高バレーには10年連続で出場し、県下では強豪校のバレー部ですが、全国舞台では1985年大会の優勝以降、準決勝までも進めない年が続きました。その流れを打ち切ったのが2017年の春高バレーでした。

大躍進を見せた春高バレー2017

これまでは、ベスト8以降の壁が厚かった習志野ですが、2017年の春高バレーでは習志野旋風が巻き起こっていました。2回戦では2016年に準優勝の鎮西高校をなんとストレート勝ちで撃破。2016年には優秀選手に輝き今年も注目されていた宮浦健人選手にも高いブロックを丁寧に揃えることで、スパイクを自由に打たせませんでした。
そしてその勢いのまま3回戦、準決勝もストレート勝ち、春高バレーが選抜大会から全日本バレーボール高等学校選手権大会に名称変更になって以降、初のベスト4へと進出しました。 残念ながら準決勝では優勝校の駿台高校に敗れますが、決勝以外で駿台から1セットを勝ち取ったのは習志野のみでした。ベスト4に終わった習志野ですが、春高バレー2017には、たしかに大きな爪痕を残しました。

新体制でさらに磨きをかけて、目指せ全国制覇!

春高バレーも終わり3年生の引退後、新体制の力を試す新人戦が行われます。実は、春高バレー2017で活躍した中心メンバーのほとんどが当時の2年生。そのため、チームの勢いはそのままでインターハイ出場が可能なのです。実際、2017年の新人戦の結果からも、その力量は明らかです。
序盤から安定したストレート勝ちでコマを進めた習志野は、決勝で東京学館船橋高校と対戦。そこでも25-15、25-23とストレート勝ちで優勝を決めた結果、相手に20点以上も取られたのはこの決勝1セットのみでした。このように圧倒的な力で、県内では8年連続の優勝を決めています。

習志野の試合では”彼”に注目!

習志野インターハイ2017では、注目したい選手がたくさんいます。春高バレー後に、オリンピック候補選手育成のために行われる全日本ジュニアオールスタードリームマッチには習志野から異例の3人が選出。
中村啓人選手と宮下想選手、上條レイモンド選手が出場し、全国の有名プレーヤーと技術を磨き合いました。 そしてその中でも特に注目したいのは、上条レイモンド選手です。身長195cmと体格はすでに実業団級、バレーを始めたのは中学1年生からで、現在も猛スピードで急成長中。習志野の組織バレーでのポジションは、センターブロックや高い打点からのクイックなど、攻守の要として活躍しています。

まとめ

春高バレーで久しぶりにベスト4まで進出し、習志野旋風を巻き起こした習志野高校。その時の中心メンバー維持のまま、今度はインターハイ全国制覇に向け、厳しい練習を始めています。上条レイモンド選手など超高校級のプレーヤー擁する習志野のこれからの躍進に注目しましょう。