「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

今後増えるのか?バレーボール男子Vリーグ外国人選手を考える

2016 10/3 15:52
バレー
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by alphaspirit / Shutterstock.com

バレーボールファンの方へ。
男子Vリーグでは外国人選手が助っ人として力強い活躍を見せています。もっと活躍が見たいと感じる方も多いのではないでしょうか?
そこで、バレーボール男子Vリーグで特に活躍した外国人選手について紹介し、外国人選手にまつわる問題についても考えたいと思います。

Vリーグにおける外国人枠の規定

まず、バレーボールVリーグ機構登録規定11条によると、外国籍選手について次のように規定されています。


① A登録外国籍選手
日本国籍を有せず、下記の条件のいずれかに該当しない選手
(ⅰ)日本で出生し引き続き日本で生活をしている外国籍選手
(ⅱ)B登録外国籍選手
② B登録外国籍選手
20 歳以上で、帰化の意思があり下記の条件をすべて満たし、3 年以内に帰化が許可される見込みの外国籍選手
(ⅰ)日本において 3 年以上の就学実績を有する
(ⅱ)当該チームの所属選手としてチームの管理・監督が及ぶ状態で、1 年以上の就労実績がある
(ⅲ)日本のバレーボール界およびVリーグの競技力向上に寄与し、チームの中心選手としての活躍が期待できる

出典: バレーボールVリーグオフィシャルサイト 

こちらを見ると細かい規定がされているのがわかりますね。 次に、押さえておきたい歴代の外国人選手を3名ご紹介します!

ジルソン・ベルナルド

1968年2月20日ブラジル・コンタジェン生まれ、身長193cm、体重90kg、スパイクの最高到達点は360cmです。ポジションはウィングスパイカーで、元ブラジル代表です。現在はサントリーサンバーズの監督をしています。 1998年にサントリーサンバーズに加入し、1999年から2003年までの5シーズン連続優勝に貢献しています。1999~2003年には5年連続得点王に輝き、2000~2004年まで最高殊勲選手賞を受賞しています。2004年に退団しましたが、彼の背番号16は永久欠番になっています。

ロバート・サミュエルソン

1966年7月30日、アメリカ合衆国ポート・ジェファーソン出身。身長195cm、体重99kgの元アメリカ代表です。 1992年バルセロナオリンピックの日本対アメリカ戦で、セットカウント2-1の日本リードで迎えた第4セット。日本は14-13でマッチポイントでした、サミュエルソンが判定に不服を示し、主審に注意を受けました。本来レッドカードで日本に1点入り試合終了になるはずが、主審のミスで試合が続行し、日本が2-3で負けました。ところが、翌日判定が覆り日本の勝ちになりました。 1994~1996年にはサントリーサンバーズに加入し、その風貌も相まって人気を博しました。

イゴール・オムルチェン

1980年9月26日、クロアチア、スプリト生まれ。身長208cm、体重100kg、最高到達点360cm、ポジションはオポジットのクロアチア代表選手です。 2012年にJTサンダースに加入、その後、2014年に豊田合成トレフェルサに移籍しました。2014/15年から2年連続得点王に輝きました。2015/16年は得点王の他に、MVP、ベスト6、サーブ賞を受賞しています。 各クラブでキャプテン経験があり、クロアチア代表でもキャプテンを務めたリーダーシップに溢れた選手です。欧州リーグで、2004年、2006年にベストスコアラーになっています。

増える?減る?これからの外国人選手

外国籍選手の制限をするかどうかは、以前から議論となっています。現在外国籍選手は各チーム1名となっていますが、大半のチームがオポジットの選手を獲得するため、日本人のオポジットが育たないと指摘されています。 しかし、現在の外国籍選手1名も制限してしまえば、リーグ全体のレベルが上がりません。さらに、外国籍選手はオリンピックなどに出場した人気選手が多いため、人気の衰退にもつながりかねません。プロ野球やサッカーのJリーグが徐々に制限を緩和してきたように、Vリーグも外国籍選手の制限を緩和する方向になるかもしれません。

まとめ

男子Vリーグの外国人についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 華のある外国籍選手の活躍と日本選手の育成が、同時にうまくいくことを願いたいですね。