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「観戦ツアー」だけじゃない。テニスウィンブルドン現地観戦の方法

2017 7/10 10:01村正 吉和
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ウィンブルドン競技場

Photo by Yuri Turkov/Shutterstock.com

ウィンブルドン選手権をテレビ中継で見た人の中には、芝のきれいなコートで繰り広げられる選手同士の白熱した試合を生で観戦したいと思う人もいると思います。そのような人向けにどうすれば生の試合観戦をすることができるのかを簡単にまとめてみました。

チケットの種類と購入方法4点

ウィンブルドン選手権を観戦するためのチケット購入方法は以下の4点です。

1.Ballot(事前の抽選販売)
海外移住者は前年の11月始めから12月中旬ごろまでにオンライン上で抽選の申し込みをする必要があります。

2.Queue(当日券購入のために窓口に並ぶ)
最終4日間は当日券の販売は行っていませんが、それ以外でのセンター、No.1コート、No.2コート、No.3コート、Ground Ticket(No.4~No.19へ入れる当日券)の観戦チケットを購入することができます。

3.Hospitality Package購入(食事やラウンジ使用とセットになったプラン)
旅行会社などがインターネット上で募集を掛けている観戦ツアー。現地への交通費、宿泊費と食事やその他サービスなどがパックになっている商品です。

4.Ticket Master(払い戻しチケットの再販)
1.の抽選などで当選した人が何かの理由で払い戻ししたチケットを再販で購入する手法です。

資金が十分にあるなら旅行会社の観戦ツアー

観戦ツアーのメリットは、自分で観戦ツアーを予約するだけで他の面倒な作業を業者に任せることができるところです。また現地に着いてからも日本人のサポートが受けられたり、試合が行われるコートまで送迎してくれたりと、不自由なく観戦まで行うことができます。但し、費用がとても高価です。
Ballot(事前の抽選販売)で当選すれば男子シングルス決勝戦であっても、チケットは約180ポンドで30,000円にいかない程度(1ポンド=140円計算)の料金であるのに対して、このパックの場合は男子シングルス決勝の場合、約100万円近い金額となることもあります。

節約したい、出せる資金が少ない人は現地にいきましょう

資金がないという人は2.Queue(当日券購入のために並ぶ)のやり方を実践して、現地のコート前に並ぶようにしましょう。試合当日は毎日チケットを販売していますが、1万人近く並ぶこともあるので早くから並ぶことをおすすめします。
また、もう1つの注意点として、上記でも触れましたが、決勝戦からさかのぼって4日間は当日券の販売はされません。但し、購入できれば額面通りの金額で購入することができます。その場合、どんなに高いセンターコートの金額でも約130ポンドで20,000円にもいかない程度で購入することができます。(1ポンド=140円計算)
また、もう1つ嬉しい点は、当日券は良い席で観戦できるよう優遇されていることです。

メインの試合で無ければ現地で観戦できる

参加費用が高いことで観戦ツアーに申し込めず、朝早くから当日並んでもすでにメインチケットが売り切れてしまった。なんて人も出てくる可能性があります。そんな人たちはあきらめるしかないのでしょうか?
どうしてもウィンブルドンを現地で観戦したい人は「Ground Ticket」を購入してNo.3以降のコートで観戦するというやり方もあります。メリットとしては非常に安く買える点。平均20ポンドで3,000円程度となります。(1ポンド=140円計算)
特に1週目は試合数が多いので、メインコート以外でも試合が行われます。当日券と同じく現地に並ぶことで購入することができます。せっかく来たのだから試合観戦したいという人は購入を検討してみてください。

現地観戦でしか味わうことのできない臨場感と醍醐味とは

なぜこれだけ多くの人がそこまでしてウィンブルドン選手権を現地で観戦したいのでしょうか?
それは、ウィンブルドンだからこその醍醐味があるからでしょう。まず、センターコートはウィンブルドンのために用意されたコートなので、この機会を逃すと見ることができない価値の高いコートです。
しかも天然芝のコートは管理が難しいため、天然芝で行われるテニスの試合を観戦する機会自体が多くありません。天然芝の「グラスコート」は、球足が速くバウンドが不規則になる、難しいコートだといわれています。
その中でのストロークのラリー、ボレー、ドロップショットなどの巧みな戦術などを近くで見ることができれば、テレビでは感じることのできない臨場感を得ることができるでしょう。

まとめ

錦織圭選手の活躍によってテニスが注目されています。男子シングルスでは松岡修造選手がベスト8を達成してから日本人選手の記録が破られていません。ウィンブルドンのきれいなコートだけではなく、日本人選手の記録達成を現地で体感してみてはいかがでしょうか?