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競技観戦がもっと楽しくなる!シンクロナイズドスイミングの基礎知識

2016 12/16 11:07
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Photo by Paolo Bona / Shutterstock.com

プールで音楽に合わせて身体を動かし、技の完成度や構成、芸術的表現を評価したスコアを競う華やかな競技、シンクロナイズドスイミング。 どんな競技か知らないという初心者の方も楽しめるように、基礎知識についてご紹介します。

シンクロナイズドスイミングとはどんな競技?

シンクロナイズドスイミングには、ルーティンとフィギュアの2つの競技があります。フィギュアは、音楽は使用せず技の完成度を競うもので、オリンピックなどでは行われません。
この記事では、音楽に合わせて1人~8人で演技するルーティンについてご紹介します。ルーティンは演技をする人数によって種目が分かれ、1回目にテクニカル・ルーティン(TR)、2回目にフリー・ルーティン(FR)を行います。そして、2つの種目の半分の点数を足した総合点で順位を競います。

シンクロナイズドスイミングの種目について

オリンピックや世界選手権では、このテクニカル・ルーティンとフリー・ルーティンが行われます。 テクニカル・ルーティンでは2分~2分50秒の制限時間内に伴奏音楽を使用し、7~10個の規定要素を順序通り実施することが求められます。フリー・ルーティンは3分半前後の制限時間内で自由に演技をします。
技術の正確性やチームの同調性が評価されるのがテクニカル・ルーティンならば、芸術性や音楽の解釈などが評価されるのがフリー・ルーティンと言えるでしょう。

シンクロナイズドスイミングのルールについて

シンクロナイズドスイミングといえば、プールに入る前の息の合った行進やダンスも印象的です。実際に審判のジャッジがスタートするのは、音楽が鳴り始めてからとなります。 演技開始後10秒間は陸上での演技が許されています。この10秒間を超えたり、演技時間が長すぎても短すぎても減点対象となります。
また、シンクロナイズドスイミングには水深3m以上のプールが利用されますが、底に足がついた場合や演技を途中でやり直した場合も、大きな減点となります。

シンクロナイズドスイミングの服装や髪型について

技術はもちろん、芸術性などの美も競う競技ということもあり、選手がまとう衣装は煌びやかで美しいのが特徴です。しかし、華やかな印象とは裏腹に運動量が多く、大ジャンプなど激しい動きも多いので、アクセサリーなどの装飾品はルールで禁止されています。
髪の毛は、水中での激しい動きに耐え、乱れないようにゼラチンで固めています。スプレーやヘアワックスでは水を汚してしまいますが、ゼラチンは冷たい水の中では固まるので、水を汚さないうえキープ力に優れています。競技後に熱めのシャワーで落とせるのも手軽で良い点です。

シンクロナイズドスイミングのメイクについて

水中で激しい動きをしているにもかかわらず、少しも崩れない選手のメイク。まるで舞台女優のような華美で派手なメイクが印象的ですが、実はこれも大事な評価ポイントなのです。動きだけでなく、表情も全員同じように見えることが大事な要素となっているからです。
また、水上では水の反射で色が飛んで薄い印象に見られてしまうので、色はもちろんラインも濃く太く入れるのが特徴的です。競技用のメイク用品を使いますが、市販のウォータープルーフのメイク用品も多く使われているそうです。

まとめ

シンクロナイズドスイミングのルールや基礎知識についてご紹介しましたが、いかがでしたか? リオデジャネイロオリンピックでも、日本代表「マーメイドジャパン」の活躍が注目されましたね。 東京オリンピックに向け、これからますます期待されるシンクロナイズドスイミングを楽しく観戦していきたいですね。