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2017年夏!大相撲名古屋場所の番付予想・注目力士をご紹介

2017 5/15 09:56takutaku
大相撲
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出典 Inked Pixels / Shutterstock.com

大相撲ファンにとって名古屋場所は格別だ。 愛知県体育館を借り切って行われる熱闘は、猛暑にうなる名古屋市民を熱狂させてくれる。 2017年名古屋場所で予想される番付や注目の力士などをご紹介する。

東西4横綱がそろう今年の名古屋場所は必見!

2017年現在、日本の大相撲はある意味恵まれた環境にある。というのも、東と西の正横綱があわせて4人も勢ぞろいしているからだ。
特に日本人横綱である稀勢の里は、2017年1月に綱取りを決めたばかり。朝青龍や白鵬など、横綱が1人だけしかいない「一人横綱」の状態が通算36場所もあったことを思えば、稀勢の里が横綱として土俵にあがる名古屋場所は熱い取組みになること間違いない。
稀勢の里以外の3人はすべてモンゴル人力士ですが、日本人力士が横綱の一角を守ることで、応援する大相撲ファンの声援にもいっそう力が入る。

番付予想1~関脇・琴奨菊

2017年名古屋場所では、まず「番付」に注目してみることをおすすめする。「番付」とは大相撲における力士の順位付けのことで、上は横綱から下は序の口21枚目まで、なんと206種類もの順位付けがある。
2017年名古屋場所の番付予想でまず注目したいのが関脇の琴奨菊だ。琴奨菊は昨年まで数少ない日本人大関として活躍していた。ところが、2017年の1月場所、その時点で角番だった琴奨菊は残念ながら負け越しとなり関脇へ降格となった。続く3月場所(春場所)では、10勝5敗の成績を挙げることが大関復活の条件だったが、惜しくも9勝6敗となり、大関復活とはならなかった。
5月場所で奮起し、良い勝ち方で大きく勝ち越せば大関復活の可能性が見えてくるが、2場所連続で不調が続いていることを考えると、5月場所での復活は難しいかもしれない。そうなれば、がぜん名古屋場所での琴奨菊に注目が集まる。

番付予想2~関脇・高安

2017年名古屋場所で、琴奨菊の次に予想したい番付は関脇の高安だ。
高安は、2017年の1月場所そして3月場所とそれぞれ10勝以上の勝ち星を挙げている。この調子で5月場所でも10勝以上挙げれば、勝ち星の点では大関昇進の条件をクリアすることになる。
ただ、大関という存在は横綱以外では最高位に立つ力士なので、昇進するには厳しいチェックを受ける。勝ち星の条件を満たすことはもちろん、取組みにおいても、積極性や技の巧みさ、さらには土俵の内外における言動、態度なども評価の対象となるのだ。
もし高安が5月場所でふるわず、大関昇進の条件である「直近の3場所での勝ち星が33勝以上」を満たすことができなければ、当然名古屋場所では関脇のままとなる。大関昇進を成し遂げるかどうかは、名古屋場所での活躍に委ねられることになる。

注目力士1~稀勢の里

2017年名古屋場所でもっとも注目したい力士は稀勢の里だ。1月、3月と2場所連続優勝を決めた稀勢の里にとっては、まず5月場所が大事な場所となる。
ここ数年のあいだ、横綱の数が少ない時代が続いていることもあってか、1人の力士が連続して優勝するという場面が増えている。しかし、現在のように4人の横綱が覇を競い合う状態で連続優勝するのは大変なことだ。
もし5月場所で優勝することになれば、名古屋場所は4場所連続優勝がかかる場所となる。4場所連続優勝というのは、1年間の本場所が6回であることを踏まえると、事実上「敵無し」の状態ということだ。
もちろん、5月場所でどのような取組みをするかによって、名古屋場所での注目度は変わるが、もしケガでもすれば活躍は難しくなる。3月場所までの調子をキープし続けるのであれば、5月そして7月と稀勢の里が優勝する可能性は大いにあると言えるだろう。

注目力士2~正代

2017年の名古屋場所で、稀勢の里の次に注目したい力士は小結の正代(しょうだい)だ。正代はデビューした当時から、その高い才能が注目されていた力士である。
初土俵からわずか12場所で新入幕を果たしたが、これは史上3番目というスピード出世。しかも同場所で敢闘賞を受賞したのも、あの若乃花に次ぐ史上2番目の早さだった。
2017年1月場所では、小結を飛び越えていきなり関脇の番付となった。初土俵からわずか17場所目での関脇昇進とあって大変注目を集めた。1月、3月場所と負け越したため、大関昇進は当分お預けだが、名古屋場所で再び良い成績を収め、好調を維持していけば、年内の大関昇進が見えてくる。

まとめ

2017年名古屋場所の番付予想と注目力士について気になる情報をお届けした。 なんといっても現在唯一の日本人横綱である稀勢の里は大注目。5月場所、そして続く名古屋場所と好調を維持できれば、4場所連続優勝も夢ではない。 かつて北の潮や千代の冨士といった偉大な大横綱が成し遂げた5連続優勝目指して、ぜひ頑張ってほしい。