「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

知らない人は要チェック!大相撲の後援会の知識アレコレ

2017 5/8 19:55茶色野うさぎ
大相撲
このエントリーをはてなブックマークに追加

出典 Oliver Foerstner/Shutterstock.com

テレビ中継もあるため全国にファンが多い大相撲だが、後援会は敷居が高いと感じている人も多いのではないだろうか?
今回はそんな方たちのために、後援会についての情報あれこれをまとめてみた。

そもそも後援会とは何か?

大相撲の後援会とは、ひいきにしている力士や部屋を支援したり激励する目的で、個人や法人が加入する団体のことだ。
熱心に支援する人たちのことを相撲界ではタニマチという呼び方をしていて、タニマチはある意味”個人スポンサー”のような存在になっている。もともとは敷居が高いもので社会的に高いステータスの人たちが、金銭的、物資的な支援、生活やけがの治療に便宜を図るなどいろいろな支援を行い、そのかわりに力士との交流やイベントに呼ばれたりといった便宜をうける形として発展してきたが、時代の変化とともにファンクラブ的な誰でも気軽に入れるものも増えてきている。

後援会に参加するには?

後援会に参加する方法は、それぞれひいきにしている力士や相撲部屋に直接申し込む形になる。歴史上もともとは、それぞれの相撲部屋が所在する近隣の住民、巡業でまわるときに宿泊する街の近隣住民、合宿などを行う地域の住民などが積極的に支援をしたいという形で後援会に参加することが多かったようだ。
しかし近年はテレビやネットの普及もあり、好きな部屋の後援会に簡単に入れるようになってきている。好きな相撲部屋の公式サイトを検索して、そこで会員規約や後援会会則などを確認して申し込みを行うだけだ。これは法人でも個人でも加入できる。

後援会の会費はどれくらいか?

後援会に入るには会費が必要だ。後援会の会則や会費などは、それぞれの相撲部屋ごとに決めているので様々だ。会費についても年会費という形であったり、場所ごとに会費として支払う場合がある。会員にもクラス分けがあり、特別会員や普通会員という分け方や、横綱?小結といった分け方などがある。特別会員や横綱クラスになると年間20万?10万円くらいの会費になる。
また、各自の気持ちを寄付金という形で支援することも可能になっている。リーズナブルなところでは、年間3万?1万円くらいで会員になれるところもある。

後援会にはいるメリットは?

年会費を払い、後援会に入ると当然メリットがある。入会している期間内は番付表やカレンダー、相撲部屋の情報誌などが送られてくる。またオリジナルグッズがもらえたり、場所前に稽古の見学ができたりする。
特別会員や横綱クラスになると土俵の近くにある溜り席に招待してもらえるなど、良い席で相撲を楽しむことができたり、場所後のパーティーなどに参加してひいきの力士たちと交流を持つことも可能だ。部屋によっては忘年会など季節ごとのイベントに招待してくれるところもある。

後援会の形式いろいろ

後援会の形も時代とともに変化してきて、いわゆるタニマチという存在以外にもファンクラブのようなものも多くなってきている。
力士個人のサイトで個人のファンクラブのようなものもできてきたし、ファンとの交流を意識した後援会も増えてきた。たとえば貴乃花部屋では、キッズクラブという形でお子様を対象にした交流を積極的に行っている。キッズクラブは年会費3000円で、夏休みの時期にはお相撲教室というイベントを開催、親方から直接指導してもらえる。

まとめ

大相撲の後援会に関して気になる情報をいろいろとまとめて紹介してみたが、いかがだっただろうか?
「タニマチ」として身近で力士たちを支えるのもいいだし、一ファンとして気軽に力士と交流するのも良い。自分なりのかかわり方で力士たちを応援してみてはどうだろう。