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大相撲界のレジェンド ライバル選手対決

2017 4/12 21:06
大相撲
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出典 Yuka Tokano / Shutterstock.com

大相撲の歴史に残るレジェンドと呼ばれる力士、そしてそのレジェンドたちと戦い続けてきた長年のライバルたち。 相撲ファンの方も記憶に強く残る名勝負が数多くあるのではないだろうか。 大相撲界の歴代レジェンド大一番、そして力士を紹介する。

栃錦 VS 初代若乃花

戦後の最軽量横綱、「土俵の鬼」と呼ばれた初代若乃花関と、一度対戦相手のまわしに手をかけたら絶対に離さないマムシの栃錦関が活躍した時代は「栃若時代」とも呼ばれ、1950年代に大相撲界を熱狂させた。お二方とも、まさに大相撲界のレジェンドだ。
1959年の5月場所では、栃錦関が初日から14連勝しており、栃錦関の優勝を誰もが予想していたところに、若乃花関が白星、優勝決定戦に持ち込んで逆転優勝を収めるなど、お茶の間を沸かせた。
1960年には史上初となる横綱同士の14連勝同士での対戦。「相撲史上、世紀の対決」とも言われた。若乃花関、栃錦関は共に優勝回数10回、全勝優勝1回、24連勝を記録しており、これ以上のライバルは他にいないのではないかというほどだ。

貴乃花 VS 曙

1990年代の若貴フィーバーの最中、初土俵からわずか5年というスピード出世で横綱にまでかけあがった曙関。貴乃花関とは25勝25敗。完全なるライバル力士同士の戦いは、毎回息を飲むものがあった。
1993年には、貴乃花関、若乃花関、曙関の同期巴戦(ともえせん)が実現し、曙関はライバルである「若貴」に連勝を収めて優勝を手にした。あの時の緊張感と盛り上がりは、記憶に強く残っているという方も多いのではないだろうか。

名横綱 千代の富士のライバルは?

「史上最強の力士」「小さな大横綱」「ウルフ」と呼ばれ親しまれた名横綱の千代の富士関。2016年にすい臓がんの悪化により、61歳の若さで逝去され、早すぎる死は多くの人に惜しまれた。
現役時代の千代の富士関のライバルというと、どの力士が思い浮かぶだろうか? 人によって意見が分かれるところかもしれない。北の湖関、双羽黒関、小錦関など、多くのライバルがいた千代の富士関。小さな身体で見せる力強い戦いの数々が印象的だ。優勝決定戦に6回出場したが、すべての対戦で勝利を収め、優勝を手にしている。

通算1000勝達成 現役横綱 白鵬

2016年11月に通算成績1000勝を記録した白鵬関。2001年の初土俵からわずか3年で新入幕、19歳1ヶ月という若さでの新入幕は貴乃花関、北の湖関、貴乃花関につぐ大相撲史上4位となる若さ。その後も順調に出世を重ね、2007年には新横綱になった。
現在も現役で活躍する白鵬関のライバルというと、やはり2010年に現役を引退した同じモンゴル出身の朝青龍関だろうか。ライバル横綱同士の結びの一番は、見ている方も熱くなる取組だった。

角界のレジェンド 旭天鵬

1992年の初土俵から23年もの間、現役力士として活躍してきた旭天鵬関が、2015年7月に引退された。30代後半からも幕内力士として大活躍してきた旭天鵬関は、「角界のレジェンド」とも称され、多くの名シーンを大相撲史上に残してきた。モンゴル1期生として来日、2012年の夏場所では37歳8ヶ月での史上最年長初優勝を果たし、幕内出場回数は史上最多の1470回となった。
旭天鵬の戦友であり、良きライバルであった若の里関は、膝の故障などにも苦しんだが、三役在位は昭和以降、歴代最長の通算26場所。うち19場所連続、通算900勝を達成している。同期である若の里関とは、同時引退という形になった。

まとめ

名横綱、長年活躍してきた力士、そして印象的なライバルとの戦いなどをまとめた。 大相撲の歴史に名を残しているレジェンドたち、いかがだっただろうか。 今後の大相撲でどんな取組が見られるのか、とても楽しみだ。