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ロボコップと呼ばれた力士、高見盛とは?

2016 11/25 20:06
高見盛
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Photo by J. Henning Buchholz/Shutterstock.com

現役時代、無類の人気を誇った高見盛精彦(たかみさかり・せいけん)。 最高位は小結だったが、その魅力的なキャラクターから多数のテレビCMに出演するなど、角界屈指の人気力士として知られていた。 高見盛はどのような力士だったのか、また人気の秘密について紹介する。

高見盛とはどんな力士だったのか?

高見盛精彦は、1976年5月12日生まれで、血液型はO型、青森県出身だ。現役当時の身長は188cm、体重145kgだった。 青森県立弘前実業高校、日本大学経済学部を卒業した後に、1999年に幕下付出で初土俵を踏み、2013年に引退した。通算成績は563勝564敗46休で、生涯の勝率はほぼ5割だった。
ロボコップの愛称で親しまれた高見盛だが、その特徴はなんといっても取り組み前の独特の仕草にある。土俵上で気合いの入った表情と共に顔や胸を拳で叩く姿や、豪快な塩まきは多くのファンを魅了した。拳で胸や顔を叩く姿がロボコップに似ていることから、この愛称が広まっていった。

高見盛の少年時代

高見盛精彦は、三兄弟の末っ子で幼い時から気が弱く、小学生時代にはいじめられっ子だったと言われている。そんないじめられている様子を見るに見かねた当時の担任教師によって、相撲部に入ることを勧められたようだ。
高見盛の特徴として、練習では力が出ないのに本番の取り組みになると集中力を発揮する勝負強さがある、ということが挙げられる。幼少期からこの特徴は顕著で、練習では負けているのに大会になると不思議と勝ち続けたそうだ。事実、中学横綱になったり、国体少年の部で優勝するなどの実績を築いている。

高見盛の人気の秘密

ロボコップのような仕草や真面目でマイペースな性格が高見盛精彦の人気の要因と言えるが、実は熱心なアイドルファンとしても知られている。
時東ぁみのファンで花束をもらったことがあることや、元AKB48の指原莉乃、モーニング娘。の石田亜佑美、ももいろクローバーZのファンであることを明かしている。ただ、女性に対しては相当に奥手なようで、「相撲が恋人である」と本人は認識しているようだ。 テレビ番組に出演するなどメディアへの露出も多い高見盛だが、その際共演したアイドルに対して赤面するという場面も見られた。純真無垢な一面もまた、高見盛の魅力と言える。

現役引退後の高見盛は?

現役を退いた2013年以降、高見盛精彦は振分親方となり、後進の育成をしている。また、引退後はテレビ番組に出演する機会が増え、2013年から2014年にかけてバラエティ番組にたびたび登場するようになった。他にも、大相撲の解説や書籍の執筆などの分野でも活躍している。 現役時代の勝率はおよそ5割だったが、その独特のキャラクターと勝負強い取り組みで世間に強烈な印象を残した、類まれな力士と言えるだろう。

まとめ

いかがだっただろうか?現在はテレビ出演も減り、その姿を見ることが少なくなった高見盛(振分親方)だが、後進の育成にも真面目に取り組んでいる姿が想像できる。